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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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487/729

487:つついて確かめよう。

「よし、それじゃ今度こそ」

「うふふ、何度も引き止めちゃってごめんなさいね」

「いえいえ」

 ぬるぬると移動して部屋のドアを開けながら言うジェイさんに、気にするなと返事を返す。
 別に何か予定が有るわけでもないし、ちょっとくらい全然問題無い。

 嫌な事とか痛い事をされたならともかく、逆に気持ち良い環境に沈められただけだし。


 開かれた【妖精】サイズのドアを出て玄関に戻り、入り口の人間サイズのドアに無音で開かれた穴をくぐってジェイさんの外へ。
 さよならーと手を振って、ついでにドアに【妖精吐息】を吹きかける。

 ……一緒に吹いてるカトリーヌさんの向こうに、ドアの表面に鉤爪を食い込ませてるぴーちゃんが見えるけど気にしないでおこう。
 なんか叩いた様な音が聞こえたし、ぴーちゃんが掴んでる近くから触手生えてるし。



 ぴーちゃんが足を離したのを見てからドアを離れ、閉じられている門へ向かってふよふよ飛んでいく。

「お疲れ様ですー」

 私が近づいてくるのが察知できないはずが無いのに、門に近付いても誰も出てこないのでパッと後ろを振り向いて挨拶してみる。
 うん、「ちぇ」って感じで残念そうに、眉だけがハの字になってるジルさんがちゃんと居た。
 流石に連続で同じドッキリは食らわないぞ。

 まぁ居た事自体には驚かなかったとはいえ、あまりの近さに驚かされたけど。
 手を伸ばせば届く様な距離に居るのが見えるのに、そこに何かが有るって気配が全くしないんだもん。

 ……これ、幻とかじゃないよね?
 そっと手を伸ばしてジルさんのほっぺたをぷにぷにとつついてみる。
 あ、実体だ。うーむ、すべすべだなぁ。


「急にどうされました?」

「いや、こんな近いのに気配が無いから本物かなーって思って」

「ああ、なるほど」

 いや、何でカトリーヌさんもつっつくの。
 最初に触った私がツッコむのもなんだけどさ。


「あっと、ごめんなさい」

「失礼致しました」

 とりあえず本物らしい事は判ったので、勝手に触れた事を謝って後ろへ下がる。
 動くと私たちが怪我をするからと置物みたいに静止してくれてたジルさんが、気にするなとばかりに微笑んで門へ向かって行った。
 ……まぁ微笑んだっていっても、ジルさんなりにだけど。


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