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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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485/672

485:ダメにされよう。

 貰った結晶を吸っ(食べ)てMPを回復し、ふーと一息。

「さて、それじゃ用事も済んだしそろそろ失礼します」

「あら、そう? もっとゆっくりしていっても良いのに」

「おおぅ……」

 ジェイさんが残念そうな言葉と共にソファの背もたれから触手を生やして、私の肩をむにむにと揉んできた。
 むぅ、流石プロだな。
 別に肩がこってるわけでは無いけど、普通に気持ち良い。


「いやぁ、別に用事が有るわけじゃないからだらだらしてても良いんですけど、それもどうかと思いますし」

「うふふ、私はそれでも全然構わないわよぉ?」

 うにょりと私の席だけ背もたれを後ろに倒し、硬さも調整して体が半分沈み込むくらい柔らかなベッドに変身してくるジェイさん。
 体にぴったりとフィットするくらい柔らかいのに、ある程度沈んだ所で抵抗が増して全身に均一な圧力をかけて支えてくれる。
 なんかこれ、お湯に仰向けで浮いてるみたいだな。

「いや私が構うんですって。人を堕落させようとしないでくださいよ」

 ぺとりと人肌のあったかアイマスクを被せられたところで、笑いながら抗議しておく。
 客を寝かしつけようとするんじゃないよ。


 顔に引っ付いたアイマスクを指で摘まみ、ぺりぺり剥がしてぶら下げる。
 なんていうか、風邪ひいた時におでこに貼る冷却シートのジェル部分みたいな感触だな……
 温かい板状のスライムみたいな。

 摘まんだアイマスクはどうしたものかと思ったけど、まぁ良いやと顔の横に落としておく。
 どうせ同じジェイさんだし、ソファから出て来たんだから置いておけば同化するでしょ。


「……起き上がれない」

「うふふ。やわやわよー」

 仰向けで半分埋まった状態から抜け出して座り直そうと思ったら、体を曲げても手をついても、ジェイさんがそこをふにゅっとへこませて力を吸収してくる。
 むぅ、不安定な足場ってのはここまで厄介な物なんだなぁ。



「まぁ飛べば良いだけなんですけどね」

 少し頑張ってもらちが明かなかったので、さっさと諦めて浮くことにした。

「あん、ずるいわ白雪ちゃん」

「いや、あんなの普通にやっても無理ですし。その気になったら全身沈めちゃえるじゃないですか」

 そうなってからだと飛ぶのも無理だし、先手を打っておくに越したことはない。
 翅を取り込まれるだけで大分厳しくなるからなぁ。

 まぁ流石にジェイさんでも虫みたいに翅を摘まんで捕まえてきたりはしないだろう。
 いくら加減が上手くても折れたりしそうで危ないし、普通に考えて失礼だと思うし。


「ぴ……」

「まぁまぁぴーちゃん様。お二人は遊んでいるだけなのですから、落ち着いてくださいな」

 あー、私で遊んだからぴーちゃんがちょっと怒っちゃってるよ。

「そうそう。大丈夫だよー」

 とりあえず元の位置に座り直して、よしよしと頭を撫でて宥めておく。
 別に危害を加えられたわけじゃ無いし、そんな床に爪を突き立てなくて大丈夫だよ。


 しかし私にあれだけやってきて、カトリーヌさんは何もされてないのかな?
 と思ったら、普通に大人しく肩を揉まれてリラックスしてた。
 やっぱあのボール、重くて肩がこったりするんだろうか。

 ……よく見たらソファから触手が伸びて、下から重量を支えてるし。
 くそぅ、私にはその悩みはわからないよ。

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