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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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484/678

484:補給されよう。

「さ、それじゃそろそろ固めましょうか」

 全員がお茶を飲み終えたのを見計らってジェイさんが手を叩くと、この部屋をのぞき込む様に大きなジェイさんがヌッと顔を出した。
 いや、あっちは普通のジェイさんでこっちのジェイさんが小さいジェイさんだったか。
 いやうん、そんなのどっちでも良いんだけど。
 そもそも大きい方のジェイさんだって、建物に擬態してる本体から見れば小さいどころの話じゃないし。

「はーい。あ、すぐ終わるし座ってて良いよ」

 一緒に立とうとするぴーちゃん達を止めておいて、座ったままの姿勢でふわりと浮かぶ。
 ……机にすねをぶつけるところだった。危ない危ない。


 蓋を開けた状態で持ってくれている容器にするりと潜り込み、閉じられるのを待つ。
 あ、触手が入ってきた。

 触手の先端を小さいジェイさんに変えて切り離したと思ったら、立て続けに同じジェイさんを二体追加して引っ込んでいく太めの触手。
 なんかトラブルが有っても大丈夫な様に、予備も用意しておくのかな?


「えっと、全員固めれば良いんですよね?」

「うふふ、こわーい」

 私の言葉を聞いて、きゃーと三人そろって壁の方に逃げていくジェイさん。
 あえてツッコむまい。

 ていうか同時に動かすのもちょっと慣れてきてるんだな。
 一人だけ動きが違うから今はあれが本体なんだろうけど、他の二人も十分ちゃんと動けてる。


「さて、冗談は良いとして」

 何事も無かったかの様な顔で平然と戻ってくるジェイさん。
 ツッコまないぞ。

「何かの拍子に壊れちゃってもいけないから、一応ね。私はちょっとくらいなら壊れても大丈夫だけど、壊れると出来なくなる事だって有るかもしれないものね」

「まぁそもそも出来ようと出来まいと、普通の人は壊れたらアウトですけどね」

 後ろに手を伸ばして翅を掴み、ぐいっと前に持ってきながら言っておく。
 逆に壊れないと出来ないとかだったら困るけど、流石にそれは無いだろう。



「お疲れ様です」

「ただいまー」

 カトリーヌさんのねぎらいの言葉に返事をしつつ、心配そうな顔をしていたぴーちゃんの隣に座って頭を撫でる。
 固めるのは簡単だし消費も大した事無いんだけど、出る時は事故を警戒してきちんと粉を落としてから【跳躍】しないといけないから、そっちで少しだけお腹が空くなぁ。
 ま、お弁当の在庫はまだ有るし気にするほどじゃないんだけど。

「白雪さん、これをどうぞ」

 と思ってたらカトリーヌさんが小っちゃい結晶を差し出してきた。

「ん? どしたの?」

「これも【妖精】に関する事ですのに白雪さんに任せきりなので、私は補給を担当させていただこうかと思いまして」

「そんなの別に良いんだけど、そう言っても納得しないだろうってのは解ってるし素直に貰っとこうか。ありがとう」

「はい、受け取っていただきます。遠慮はさせませんわ」

 堂々と言い放つカトリーヌさん。
 この分だとやめろって強く言うくらいじゃないと、受け取り拒否しても私の部屋の前とかにこっそり置いて行きそうだな。
 別に迷惑では無いんだから、わざわざそこまで強く拒否はしないけど。

 まぁ廊下やルーフバルコニーでこそこそしてたら、不審者扱いでシルクに取っ捕まるのがオチだろうけどさ。
 自分の部屋ならともかく、私の部屋の前で変な動きをしてたら許してくれなさそうだし。

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