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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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478/677

478:からかわれよう。

「まったく……」

「ぴゃ?」

「ほら、ここは少し歪んでいるし、こことここも少しずれているわ。人を羨む前に済ませる事が残っているでしょう」

 不機嫌そうな目でお兄さんを見つつ立ち上がり、横を通るついでにさわっとぴーちゃんを撫でてから、お兄さんの正面に立ってビシビシ指摘していくフェルミさん。
 なんかこう、悪用すればスリとかできるんじゃないのってくらいさりげない動作だったな……

「うう、反論のしようが無い……」

「真面目に取り組まないと駄目よ?」

 撫でながら来た事にツッコみたかったけど、フェルミさん指摘で自作品の違和感に気付かされたらしく、大人しく座って工具を手に取るお兄さん。
 怒った顔で言ってはいるけど本気で怒ってるわけじゃなさそうだし、ちゃんと指導もしてくれるんだな。


「あ、こっちもお願いします」

 良い機会とばかりに隣のお姉さんが手を上げた。
 今日はフェルミさんは忙しいみたいだし、このタイミングを逃すと教えてもらえる機会が無いかもしれないもんね。

 置かれた作品を手に取り、いろんな角度から真剣な顔で見つめるフェルミさん。

「うん、中々ね。そう、ねぇ…… ここをあと少しだけ深くすると、もっと良くなるんじゃない?」

「ここですか…… あ、確かに。それじゃ、やってみます」

「頑張りなさい」

 柔らかな笑顔で作品を手渡して、こちらに戻ってくるフェルミさん。


「俺にだけ厳しい気が」

 それを見ていたお兄さんがボヤき始めた瞬間、フェルミさんがスッと表情を消してそちらを見る。
 あ、口閉じて下向いた。
 というか作業に集中させられた。

「あれ、そういえばここからの声が聞こえてたんですか?」

「あ、俺【聴覚強化】持ってるから……って怖いっす先生。妖精さんへの返事くらいは許してください」

 私の確認する声に反応してお兄さんが作業しながらの返事をした瞬間、フェルミさんの顔がぐりっと再度お兄さんの方を向いてしまった。

「あー、その、なんかごめんなさい」

「からかっただけだから気にしなくて良いわ。手元も疎かになっていない様だし」

「勘弁してくださいよ……」

 うん、なんかそれなりに仲良いみたいだし、心配する必要は無いかな?
 私が会ってなかっただけで、それなりに通ってる人たちなのかな。

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