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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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474/733

474:違う一面を見よう。

 人の作業をずっと見ていても仕方ないので、自分の作業に集中するとしよう。
 あっちは作業が違う事以上に、レベルが違い過ぎて見て盗む事も無理だろうしね。

 集中してコツコツと叩きつつ、手を休めるタイミングでカトリーヌさんの方をチラッと見る事を繰り返す。
 フェルミさんからたまに飛んでくる助言を聞いて、少しずつ理想に近づけていこう。

 ついでにカトリーヌさんへの助言も横でなるほどーと聞いておく。
 今の私には早くても、覚えておけば意味が有るかもしれないしね。
 ……それが必要になった段階で思い出せさえすれば。



「これくらい有れば良いでしょう?」

 そろそろ叩き疲れてきたなと思い始めたタイミングで、フェルミさんが店員さんに確認する声が聞こえた。
 フェルミさんが三つだけ作るにしてはかなり時間がかかった気が…… と思ってそちらを見てみると、三つどころか十以上の作品がずらっと並べられていた。
 ああ、ここからじゃ見えないけどフェルミさんの横に物を置く小さい台が有るんだな。

「はい、ありがとうございます。これだけ有れば少しの間は問題無いですね」

 隣の机で何かを書いていた店員さんが確認して頭を下げる。
 帳簿でも付けてたのかな?
 てかフェルミさん、三つ作れって言われてしぶしぶって感じの返事してたのに、結局こんなに作ったのか。


「いやー、妖精さんが来てくれると本当助かりますよ」

「はい?」

 店員さんが嬉しそうな顔でこちらに声をかけてきた。
 多分大丈夫だけど、ちゃんと聞こえてなかった時のために「なーに?」と首を傾げておく。
 ……この姿だから許される仕草だな。

「妖精さんに教えてる間は、フミさんもちゃんと座っててくれますからね」

「人を落ち着きのない子供みたいに言わないでほしいのだけど?」

 店員さんの言葉に、むーっと拗ねる様な顔をするフェルミさん。
 この人、こんな可愛い感じの顔もするんだなぁ。


「事実でしょうに。言われたくなければふらふら出歩いてばかりいずに、ちゃんと商品を作ってくださいよ」

「創作にはいろいろな体験をして、発想力を高める事が必要なのよ」

「はいはい。そういうのは定型品の在庫を十分に用意してから言ってくださいね」

「ぐ」

 店員さんの手をひらひらさせながらのツッコミに言葉を詰まらせるフェルミさん。
 いつもここに居る気がするけど、私が来る時間帯だけなんだろうか……?

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