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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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464/733

464:剥いてもらおう。

「ところで何も考えずに出て来たんだけど、今日は中継要るかな?」

 ごそごそと更衣室をしまいながら聞いてくる兎さん。
 ……助かりはするんだけど、暇なのかな?
 いや、ぶらぶらする位しかしてない私が言えたもんじゃないか。

「あー、今日は私は無いんですけど」

「おおぅ……」

 ガクリと膝をつく兎さん。
 いや、そんなガッカリする必要は無いだろうに。
 せっかくのお高い服、汚れちゃうよ?


「代わりと言っちゃなんですけど、カトリーヌさんが持ってますんで」

「はい。後ほどお願いしてもよろしいですか?」

「おっ、良いよ良いよー。そのために現れたんだから、遠慮しないで」

 兎さんが笑顔で手を振りつつ、隣の露店との隙間に座布団を敷いて正座する。
 ……なにその和風な座布団。
 それもセットで作ったんだろうか。


 ていうか普通に座ったけど、スペースを占領しちゃって良いのかな。
 こういうのってそれなりに縄張りっていうか、そんな感じのが有りそうなもんだけど。
 それぞれの露店や屋台の位置、いつも同じだしさ。

 まぁでも有ったとしても、この場合だと両方と話が付いてれば問題無い程度の話か。
 人ひとり分だし、店を開くわけでも無いんだし。

 そういえばここの広場、プレイヤーも店を開こうと思えば開けるのかな?
 開けたとしてもこの密度だから、こっち側のエリアには出せないだろうけどさ。
 確か広場の西側は割と空いてたと思うから、そっちにプレイヤーのお店がまとめられたりするんだろうか。


 ていうかどうでも良いんだけど、兎耳で巫女さんってなんか妙な感じに見えるな。
 単に私のイメージの問題なんだろうし、似合ってはいるんだけどさ。

 どっちかって言うと、狐とかの方がそういうイメージがあるかも?
 お稲荷様とかそういう関係で。

「はいよ、おまちどうさん。ほら、ついでにアンタも」

「おっ、ありがとうございまーす」

 要らない事を考えてる内にカットし終わったらしい。
 おばちゃんが私達と珠ちゃん達の前にお皿を置いて、余った部分を兎さんに渡す。
 ……今更だけど珠ちゃん達、梨とか食べて大丈夫なんだろうか。

 現実だと水分多すぎるから沢山上げるとマズそうだけど、こっちなら大丈夫かな?
 普通に猫や犬だと食べられない物食べてたし。


 ……てかあれ凄いな。
 太郎の前に細い帯状になった梨の皮が山になってるけど、パッと見た感じ全部繋がってるっぽいぞ。
 そういえばいつもより時間がかかってた気がする。
 おばちゃん、妙な所に力を入れてきたな……

 とはいえ、こっちに有るのも十分職人技ではあるけどさ。
 この短時間でスライサーも使ってないのに、全部綺麗に一センチの厚みの平らな板になってるし。
 まぁ平らって言っても物が梨だから、多少ざらついてはいるけど。
 いや、そこはどうでも良いな。


「いただきまーす」

「いただきます」

 シルクのお膝に乗せられて板状の梨を食べさせられながら下を見てみると、太郎が皮の端を持って口に運んでいるのが見え……
 ってなんか物凄い勢いで吸い込まれて行ってるんだけど。

 まるでミシンの様に高速で顎を動かして細かく刻み、どんどん食べ進んで行ってる。
 あ、頬袋が膨らんできた。
 どう考えても全部収めるには多すぎるから、あんまり無理しちゃダメだよ?


 ……しかし隣の珠ちゃん、細かく刻んだ梨を器用に食べてるけど、声がうみゃうみゃ漏れててめっちゃ可愛いな。
 そこのお姉さん達、こっちにカメラは無いから録画は諦めなさい。
 私もちょっと動画欲しいけど。

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