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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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463/672

463:着替えられよう。

 見られた事で首を傾げるシルクに、なんでもないよーと言っておく。
 なんかシルクの事だから聞こえてる気がするけど、多分聞こえてても解らない類の話なんだろう。
 もし有ったらって話をしてたけど、実際は無いもんね。

「しかしなんでこのタイミングでそんな話を……」

「ふと頭に浮かんだだけで、特に理由はありませんわ。移動した先で話す事で無いのは確かですが」

「まぁうん、それはね……」

 一応ご飯食べてるタイミングだし、そうじゃなくても食材売ってるお店だし。
 ていうか周りに人めっちゃ居るだろうし。


「ま、良いか。おっと珠ちゃん、通りに出るけど太郎乗っけたままで大丈夫?」

 東通りが近づいてきたので、大丈夫だろうと思いつつ一応珠ちゃんに確認しておく。
 相変わらず結構人通り多いからね。
 避ける動きで転がっちゃったら危ないし、ぴーちゃんかシルクに任せた方が良いかな?

 それを聞いた珠ちゃんが、こちらを見上げてふみゃっと一声。
 背中の上で太郎も片手を上げて、大丈夫だってアピールしてるな。
 ん、片前足か? まぁこういう時は手で良いのかね。
 ……どうでも良いか。

 うん、確かに大丈夫そうだな。
 ハムの体形で片手をびしっと上げてるから大分体は傾いてるのに、ふらついたりせずに問題無く乗れてるし。
 変に凄い安定感だな……

 シルクとぴーちゃんは飛んでるから問題無いし、このまま横断していつも通り建物沿いに向かうとしよう。



「おやまぁ、いらっしゃい。今日は何にするんだい?」

 私たちが近づいて来たのを見て、おばちゃんが笑顔で迎えてくれた。
 用意されているスペースに着地して、皆で揃ってこんにちはーと頭を下げる。

「さて、何にするか考えてなかったよ」

「そうですわね。何にいたしましょうか?」

「んー…… シルク、何か欲しい物有る?」

 どうしたものかと試しにシルクに聞いてみると、「決めて良いの?」って顔をしてからむむーっと棚を眺め、梨をピッと指さした。
 ああ、確かに梨も良いなぁ。


「じゃ、これお願いしますー」

「はいよ。そんじゃ切ってあげるから、そっちで少し待ってな」

「はーい」

 聞こえない返事をしつつ頭を下げ、シルクと一緒に棚へ戻る。
 ……なんか今、店の前に変なのが見えた気がする。


「妖精さん、なんか今嫌そうな顔しなかった!?」

「いやー、気のせいじゃないですかねー」

 まぁ正直、顔見知りな兎の人がわざわざ巫女服着て待機してたら、えーって顔になるのも仕方ないと思うんだよ。
 ていうかそれ、結局着るのか。

「うぅ、せっかく着替えてきたのに」

「だからこそなのではないでしょうか……?」

「ていうか、着替えてくるの早すぎません?」

 私達、ここに来てまだ殆ど経ってないんだけど。
 見つけてどこかで着替えてから来たにしては、いくらなんでも早いだろう。


「ふっふっふ。いつ妖精さんが現れても良い様に、これを用意してたからね」

「えー……」

 なんか自慢げに木製の四角い枠と長い棒に、大きな白い布を見せてきた。
 これ、簡易更衣室みたいな物か……?

「いや、これ他の人の邪魔になるでしょ」

「大丈夫。そっちのおじさんにお願いしてスペース借りたから」

 ……なんでそこまでして着替えるかね。
 人の事言えないけどネタに走り過ぎだろ、この人。


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