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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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460:表で見かけよう。

 って待て待て。
 一旦家に帰って、シルクを呼びに行かないとだよ。

 他の子なら送還して召喚し直せば簡単に呼び寄せられるけど、シルクの場合は何か作業をしてるかもしれないからなぁ。
 火は使ってないと思うけど、万が一って事も有りえなくは無いし。


「私はシルクを迎えに行ってからおばちゃんの屋台にお邪魔しようと思うけど、カトリーヌさんはどうする?」

「ご一緒させていただきますわ。先ほど蜜も集めましたし」

「あ、そういえば売る分を確保してなかった。……けどまぁ良いか。今日は私がアシスタントをしよう」

 余分に持ってるから売ってるだけだしね。
 別に出来る限り集めて売らなきゃいけないほど、お金に困ってはいないし。


「あら、それは助かります」

「私も手伝ってもらったしお互い様でしょ。んじゃ行こうか」

「はい」

 家の方を指さして、珠ちゃん達もちゃんとついて来てる事を確認して移動を開始する。
 ……しかし太郎、ほんと自分で歩かないな。
 また珠ちゃんの背中に乗っけてもらってるよ。

 あ、いや、小さくて歩かせるのは危ないって私が言ってたからなのかな?
 太郎の前で言ったか覚えてないけど。
 まぁ珠ちゃんも全然嫌がってないみたいだし、別に良いか。



 庭園に戻って家に向かっていると、門の近くのベンチに誰かが座っているのが見えた。

「あれ?」

「何か?」

「あ、いや。見た事有る人がベンチに座ってるからさ」

 あれはエリちゃんとパーティー組んでた兎さんだな。
 ベンチに布と道具を置いて、矢の制作作業に励んでるみたいだ。


「あ、妖精さんおかえり」

「こんにちはー。今日は狩りに出てないんですか?」

「いやー、他の二人が忙しくてまだログイン出来てなくてさ。俺一人だけなんだ」

「ああ、それで。でも、何でわざわざこんな所で作業してるんです?」

 どうせやるなら工房とかの方が良さそうなもんだけど。
 まぁ見た感じ特に難しい作業も無い普通の矢を作ってるっぽいし、道具と材料さえ有ればどこでも良いのかな?


「あはは、こんな所って事は無いでしょ。この公園、結構人気スポットなんだよ?」

「えぇ……?」

「あ、引かなくても大丈夫だよ。妖精さんが居るからとかじゃなくて、単純に綺麗で居心地が良いって理由だから」

「あ、普通の理由なんですね」

「なるほど、モニカ様の手入れの賜物ですか」

「だねぇ。あの人も変な事したら容赦が無いみたいだけど、普通に接する分には良い人だしね」

 うん、情けとか無いのは懲りない犬さんで良く知ってる。
 ……そういえばお姉ちゃん達以外の一般の人と接してるの、殆ど見た事ないな。

 まぁ私が外で一緒に居る時って蜜採取の時間だから、そのタイミングで話しかけてくる人はそうそう居ないもんなぁ。
 どう見ても作業中だし。



「てなわけで特に用が有ってここに居るわけじゃないから、気にしないでー」

「あ、はーい」

 笑顔でひらひらと手を振る兎さんにこちらも手を振り返し、門の方へ向かう。
 やっぱエリちゃんと魔人さんがやたら濃いだけで、この人とおじさんはまともなんだよなぁ……
 ま、今は魔人さんも大人しくしてるみたいだけどね。


「あぁ、それじゃジャンプしづらいだろうし、開けてあげるよ」

「あっと、ありがとうございます」

 太郎が珠ちゃんに乗ってるのを見て、作った矢を横に置いて立ち上がる兎さん。
 確かにそのまま跳んだら、太郎が落ちたり吹っ飛んだりしそうだな。
 いや、しっかり掴まるなり降りて門の棒の間くぐるなりすれば良いんだけど。
 まぁせっかく開けてくれるんだったら、大人しく厚意に甘えておけば良いだろう。


 珠ちゃんがふにーと鳴きながら兎さんの脚にスリスリして、開けてもらった門をくぐっていく。

「それじゃ、またね」

「あー、まぁすぐにまた出てくるんですけどね」

「あ、そうなんだ」

 門を閉めて手を振る兎さんに苦笑気味に答えると、少し笑いながらベンチに戻って行った。
 さてさて、シルクは何やってるかな?

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