挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

457/678

457:窓を閉めよう。

「白雪さん?」

「わたっ。え、何?」

 色々ぼーっと考えながら飛んでたら、突然カトリーヌさんに手を引かれた。
 うぅ、首がガクンってなった……

「飛ぶ時はきちんと前を見ないと危ないですわよ? 私たちは【妖精】なのですから」

「おおう…… ごめん、ありがとね」

「いえいえ」

 ぼーっとし過ぎてて危うく壁に突っ込む所だったらしい。
 いくらゆっくり飛んでるとはいえ体感では自転車くらいのスピードが出てるし、流石に顔から突っ込んだら普通に死にかねない。
 ていうかむしろこの体だと、「死にかねない」ってくらいのダメージが一番困る。


「何か気になる事でも? 普段は私などよりもよほど気を張っておいでですのに」

「ん、いや、別段そういうわけでも無いんだけどね。慣れてきて油断しちゃったかな」

 いやうん、油断するにしても(ほう)けるには短距離過ぎるけどさ。
 我ながら、流石にこれは無いわ。

「でしたら良いのですが」

「ぴゃー?」

「あ、大丈夫大丈夫。疲れてるとかじゃないから心配しないで」

 心配そうな顔で近づいて来たぴーちゃんの頭を撫でておく。
 うん、なんかごめん。
 このご主人様、君が遊んでただけなのではとか失礼な事考えてたよ?



 気を取り直してドアを開け……るまでも無いな。
 なんか窓がちょっと開けてあったから、そのまま普通に通れた。

「開きっぱなしというのは珍しいですわね?」

「うん。……あぁ、そうか。カトリーヌさん、ちょっと動こう」

「はい?」

 きょとんとするカトリーヌさんの背中を押して、窓の下で構えている珠ちゃんの邪魔にならない場所へ。
 お、見事に窓に届く丁度の高さだけ飛んできたな。
 一度窓枠に器用に乗り、前に進んで窓際に置いてある棚の上へ進む。


「なるほど、珠様のためでしたのね」

「多分ね」

「おお、通った後は自分でお閉めになる…… 流石は珠様ですわ」

 ……いや可愛いなあれ。
 棚の上でくるりと向きを変えたと思ったら、前足で窓の端っこをちょいちょいやって、きちんと窓を閉めてしまった。

 猫がドアや引き戸を開けちゃうってのはよく聞くけど、きちんと閉めるのは割と珍しいな。
 いや、多分大抵のにゃんこは閉められるけど、単に閉める気が無いだけな気もするけどさ。
 特にドアの場合はどう考えても、立ち上がってドアノブを引っ張るよりもただ押して閉めるだけの方が簡単なんだし。


 まぁとりあえず良い子なので撫でまわしておこう。
 飼い主バカかもしれないけど、今のは撫でたくなる可愛さだったし。

 ……いや、そうでもないっぽいな。
 なんかこっち向いてる何人かが両手で顔覆ってるし。
 あれ絶対、さっきの珠ちゃん見て顔がニヤけてるでしょ。

 っていうか見てないで仕事しましょうよ職員さん達。
 邪魔してる側が言うのはちょっと申し訳ないけどさ。

+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ