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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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450/673

450:捕獲の話を聞こう。

「まぁ今はすっかり懐いてるけどな」

「おかしくれる。あのおじいちゃんは良い人」

「……この人、結構チョロくないですか?」

「そんなことない」

「あんまり逃げない野良猫くらいに思っとけば良いぞ」

「あー。無理に触ろうとしたら引っかかれるくらいの距離感ですかね」

 まぁ現実だと私にそんな対応してくれるにゃんこ居ないけど。


「うむ、その様な感じで良いと思うぞ」

「姫様までひどい」

「はっはっは。気にするでない、褒めているのだ」

 横からにゅっと顔を出して抗議するサフィさんを、頭を撫でて宥めるアリア様。
 ……すぐにふにゃって大人しくなったし、やっぱチョロいんじゃないかな。



 あれ?

「そういえばジョージさんは捕まえるの見てたみたいですけど、ジーさん一人で行ったんじゃ?」

「ああ、国からの命令で捕獲に向かったのは爺さんだけだったが、姫様に頼まれて見届けにな」

「ジョージなら矢に当たる事も無いだろうと思って行ってもらった。まぁそのせいで逃げられていたら、大問題になったろうがな」

「いやー、それよく判ってない相手にやるのはマズいんじゃないですかね……?」

「俺もそう言ったんだけどな。お前はどんな相手でもちゃんと生きて帰ってくるだろうって送り出されたわ」

 ……信頼されてる表れとは言えひどい話だよ。
 そう言われるだけの実績は積み上げてるんだろうけどさ。



「それともう一つ」

「何でしょう?」

 何も考えてなかったわけじゃないんだぞといった感じで、アリア様が更に言葉を続けてきた。

「隠れているジョージが見つかったからといってジーの邪魔にはならない、というかアレが隠れて接近するはずが無いからな」

「あぁ……」

 なんていうか、聞いた感じだとコソコソするのは好かんとか言いそうな人っぽいしなぁ……


「実際、近づく前から堂々と大声で呼びかけてましたからな」

「木の下でお昼寝してたら、いきなり知らない筋肉が『おーい、そこの嬢ちゃーん、ちょっと城まで一緒に来てくれんかー』って言って走って来た」

「……それ、何もしてない人でも逃げるんじゃ?」

「まぁそうであろうな」

 唐突過ぎる上に走ってくるのがジーさんじゃ、誰だって怖がると思うんだ。
 いや、まぁ私は直接見たこと無いけどさ。


「しばらくしたら、爺さんが暴れるこいつを肩に担いで帰って来たんだが、流石に可哀想になってな」

「出てきて降ろしてやれよって言ってくれた。そこだけは感謝してる」

 だけ(・・)なのか……
 いや、でもこの人がはっきり感謝してると言うって事は、それだけ怖かったんだろうな。

「ま、大人しくついて来るならって条件付きだったけどな」

「どうせ逃げ切れないし、逃げたらまたアレに追われる。試そうとも思わなかった」

 あー…… うん。
 もう一回怖い思いした上に、今度は降ろしてもくれなくなるだろうからなぁ。
 もしくは身動き取れなくされるかだろうから、どっちにしろ自分でついて行った方がマシだろうな。

 っていうかジーさんがそんな近づき方さえしなきゃ、割と平和に終わった可能性もあったんじゃないかな……?

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