挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

449/676

449:原因を聞こう。

 ……ん?

「いや、それってわざわざそんな危ない事しなくても、適当に動物とか狩ってれば良いんじゃないですか?」

「それもそうですわね」

 お金もそんな必要としてないんだったら、わざわざ失敗したら殺される様な事しなくても。
 いや、普通の狩りも十分危険は有るけどさ。


「あいつら嫌い。邪魔だから」

「元々決まった縄張りを持たずに色々な地方を渡り歩いていたらしいのだが、美味しい料理を出すと近隣で評判の店が有る田舎の村に行った所、盗賊の襲撃に遭い店主が亡くなっていたらしくてな」

「ああいう奴らが居ると、私が困る。実に困る」

「食べ物の恨みは恐ろしいのですね……」

「いや、恐ろし過ぎるでしょ」

 他の盗賊、完全にとばっちりだし。
 まぁ襲われても仕方ない様な事してるんだし、自業自得ではあるんだけどさ。



「それにしても、なんでそんな事してた人がアリア様付きなんかになってるんです?」

「なんかとは何だ」

 アリア様に笑いながらツッコまれてしまった。

「あ、いえ、すみません。単にかけ離れてるって意味です」

 解ってるだろうけど一応謝っておこう。
 確かになんかは無いな。


「うむ。善良な民を襲う無法者を減らしてくれるのは国としてもありがたかったのだが、いかんせん流石に殺し過ぎだという事になってな」

「殺しに酔っておかしくなられても困るっつーことで、捕獲命令が出されたって訳だ」

「害獣扱い」

「そりゃ仕方ねーだろ。そんだけ殺してんだから」

「一体どれほどの人数を?」

 カトリーヌさん、それ聞かなくて良い事だと思うんだよ。
 そもそも始まりからそうなんだけど。


「数えた事ないから解らない」

「確認されてるだけでも三百は余裕で超えてるな」

「埋められた者や見つかっていない者、獣に食われた者なども居るであろうから、恐らくその数倍は消しているのではないかな」

 ……なんでそんなに殺してて堂々とふらつけるんだろう。
 もしかしてこの人、目撃者とかも殺して埋めちゃってない?



「で、まぁ色々やって存在と居場所を突き止めて、なんとか捕獲してな」

「話題の盗賊狩りが捕らえられたと聞いて見に行ってみたら、何故か懐かれてしまった」

「いや、なんでですか……」

「私に聞かれても困るのだが……」

「姫様は、良い人」

 アリア様の背中に頬ずりしつつ呟くサフィさん。
 なんかあれ、猫だったらめっちゃゴロゴロいってそうだな。

「本人に聞いてもこのくらいの事しか言わんからな。まぁ細かい事は良いのではないか?」

 背後を気にせず、あっけらかんと言い放つアリア様。
 いや、良くないんじゃないかな……?
 まぁ本人たちが良いって言ってるんだから、口の出しようも無いけどさ。


 ていうかアリア様、物騒というか性能がおかしい人に懐かれ過ぎじゃない?
 そのせいでお兄さん達に危険視されて、こんな僻地に隔離されたとかじゃなかろうか。
 いや、まぁ本人も楽しんでるっぽいし、問題は無さそうだけどさ。



「ていうかよく捕まえられましたね。兵隊さんは撃ち殺されなかったんですか?」

「数で押すとその危険が有ったからな。少数精鋭……というか一人で行ってもらった」

「え?」

「怖かった」

「お前撃たれても平気だろうって事で、筋肉爺に行かせたんだよ」

「えぇ……」

 どういう扱いなんだよ、筆頭魔術師は。
 いや、その時はもう()だったのかな?


「いや、ありゃ見てて笑いが出たぞ」

「笑い事じゃない」

「どういう状況だったのですか?」

「鎧も付けてないムッキムキの巨大な爺さんが、飛んでくる矢を全部弾き飛ばして、高笑いしながら低空飛行でかっ飛んで行ってたな」

「走っても逃げ切れないって思って全力で撃ってたのに、あまいわーって払われた。ていうか払わなくても刺さってなかった」

「意味が解らない……」

 どういう体してるんだよ、王国の魔術師は。
 流石に魔法で強化はしっかりしてたんだろうけどさ。


「ありゃあ怖ぇわな」

「間違いなく殺されるって思った。しばらく夢に出てきた……」

 うん、それは仕方ないと思う。
 私だって多分そんなのに襲撃されたらうなされる。

 ……いや、まぁサフィさんに襲われた盗賊の生き残りも、けっこうなトラウマ抱えてそうだけど。


+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ