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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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448/677

448:聞かないでおこう。

 うん、どうせ聞かなきゃ良かったって感じになるんだろうし、黙っているとしようか。

「サフィ様の本来の仕事と言うのは、どういったものなのでしょう?」

 ……と思ったらカトリーヌさんが聞いちゃったよ。
 まぁ気になるのは解るけどね。


「む? あぁ、一言で言うなら暗殺者だな」

 アリア様が何でもない事の様に答える。
 ほら、やっぱりそういうのじゃないの……

「あら、可愛らしい方ですのにお強いのですねぇ」

「ん、嬉しいけどそっちの方が可愛い」

「いえいえ、私などは」

「アホと変態で褒めあってんじゃねぇよ」

「はっはっは。まぁ良いではないか。双方とも可愛らしい事は確かなのだからな」

 アリア様、アホと変態は否定しないんだな。
 まぁサフィさんはともかく、カトリーヌさんは仕方ないか。



「しかしこう言っちゃなんですけど、サフィさんってそんな強いイメージが無いんですけど。いや、そりゃ普通の人に比べれば段違いなんでしょうけど」

「ん? あぁ、ポンコツだもんな」

「心外」

「いや、普通にジェイさんに捕まったりジルさんにぶら下げられたりしてましたし……」

 ていうかジェイさんが擬態してるのにも気づいてなかったし。


「まぁそう思うだろうが、これでもそれなりにやるからな」

「……ジョージさんが褒めるって事は、何か相当凄いんですか?」

「そりゃ俺だって、優れてりゃ褒める事もあらぁな。こいつは直接戦えば大した事は無ぇんだが、遠距離からの狙撃技術ならコレットよりも上なんだぞ」

「はぁっ!?」

 いやいや、コレットさんより上っておかしいでしょ。
 ……いや、そんなイメージになってるコレットさんの方が異常なんだけど。
 あの人メイドのはずなんだから。


「たたえよー」

 えーって感じでサフィさんを見てたら、ふんすと胸を張ってなんか言い出した。

「……まぁ今は褒めたからな」

 イラッとしたけど拳骨は勘弁してあげるらしい。

「ついでに言やぁ、殺した人数もこいつを超える奴は居ねぇな」

「えぇ…… ジョージさんよりもですか……」

 のんびりした猫っぽい人だと思ったら、途方もない危険人物だったらしい……
 あ、一部ハムスターとかっぽいけど。


「いや、俺ってそんな殺しまくってるイメージなのか……?」

「あー、なんかこう『仕事』とかで」

「そりゃまぁ、そういう事も無いわけじゃねぇけどよ」

 あ、やっぱり有りはするんだ。

「こいつみたいに誰彼構わず殺しちゃいないからな。人数はそう多くねぇよ」

「人聞きが悪い」

「……いやいや、サフィさんは何をやらかしたんですか……?」

 誰彼構わずってどういう事だ。
 ていうかなんでそんな人が王女様付きの隠密やってるんだ。



「サフィは、昔は盗賊団相手専門の盗賊の様な事をやっていてな」

「せいぎのみかた」

「いや、こいつが盗賊を狙ってたのは、そいつら相手なら皆殺しにして奪っても問題無いって思ってたからだからな」

「ぐぬぅ」

 アリア様の説明に胸を張り、ジョージさんに補足されて悔しそうな顔をするサフィさん。
 っていうかこの人、物騒過ぎない?


「サフィ様は『団』では無かったのですか?」

 アリア様に疑問をぶつけるカトリーヌさん。
 あぁ、そういえば付いてなかったな。

「私の知る限り、ずっと一人で動いていた様だ」

「邪魔なだけ」

 仲間を邪魔な物と断言するサフィさん。
 凄い自信だなぁ。

「寝るのに、だろ?」

「それもある」

 ……あぁ、なるほどね。
 自分の好きに動きたいからってのが一番の理由っぽいな……


「にしても一人で盗賊団を襲うって、普通は返り討ちに遭うんじゃないですか?」

「普通に戦えばな。……まぁ半端な連中が相手なら、正面からいけるバケモンも何人か知ってるけどよ」

「あー」

 コレットさんをチラッと見てみたら微笑まれた。こわい。


「こいつ、射撃が得意って言ったろ?」

「あぁ、遠くから…… ってそれにしても限度があるんじゃ」

「バカみてぇな弓で普通の数倍の距離から正確に撃ち抜く上に、見えてねぇはずなのに障害物越しでも山なりに矢を飛ばして当てたりしやがるからな」

「どうなってるんですか……」

 ていうかバカみてぇな弓って何。
 そんな飛ぶって事はその分強い弓なんだろうけど、そんなに腕力有るわけでも無いみたいだし。
 てことは設置型の大弓みたいなのでも持ってるんだろうか?


「それと一度の襲撃で済ませようって考えちゃいないから、居場所を掴まれそうになったと思った時点でとっとと逃げるんだよ。撃ち始める前にたっぷりと罠も仕掛けておいてな」

「安全を優先ですね。でもそれじゃ逃げられる事もあるんじゃ?」

 そんな意味の解らない相手に狙われてたら、なんか事情が無ければさっさと引っ越しそうなもんだけど。


「だめだったかー、で次」

「こいつは一人で動いてる上に、贅沢っつってもちょっと良い飯を腹一杯食うってくらいだからな。一回成功すりゃ当分失敗続きでも問題無かったんだよ」

「深追いして捕まったり殺されたりしなきゃ、それで良い」

「なるほど……」

 納得するカトリーヌさん。
 いやうん、確かにそうかもしれないけどさ。


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