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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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444/728

444:乱入されよう。

「よいしょっ…… っとと」

 準備をしているジョージさんの所にお肉を持って行こうとしたのは良いけど、重すぎて持ち上げる事さえ出来なかった。
 まぁ蓋だけでいっぱいいっぱいだったのに、それより重い本体の中にお肉がたっぷり入ってるんだから上がるわけ無いか。

「いや、んな体で無理すんなって。一応礼は言っとくけどよ」

 むぅ、笑われてしまった。
 これが持ち上がらない事くらい、少し考えれば解るんだから仕方ないか。


「ぅぐえっ」

「お、すまんな」

 サフィさんの悲鳴でそちらを見てみると、さっきの隠密さんが布袋を持って食堂から帰って来てた。
 なんか寝袋の真ん中あたりに土がついてるし、多分通るついでにお腹を踏まれたんだろう。

 ……それでもサフィさんは起きようとしないし、隠密さんもそれ以上構いはしないんだな。
 多分いつもの事なんだろうなぁ。



「さて…… ん?」

 準備を一通り終えたらしいジョージさんが、何やら訝し気な顔になった。
 どうしたんだろう。

「とうっ!」

「へっ?」

 突然上から聞こえた掛け声に驚いて上を向くと、二階の窓からアリア様が中庭に向けて飛び出してきていた。
 いや、何してんのあのお姫様。


 あ、続けてコレットさんが飛び出して来て、窓枠の上側を蹴って頭から斜めにまっすぐ落ちてきた。
 まぁあの人がやる事だし心配無いだろうと思ったら案の定、くるっと半回転して殆ど衝撃も感じさせない優雅な着地を披露してくれた。

「待て待てまぁ待て、私にもやらせるがよい!」

 落下してきながら参加の意を表明するアリア様を、コレットさんがふわりとお姫様抱っこで受け止める。
 あれどう考えても両方に凄い衝撃が加わってるはずなんだけど……

 まぁコレットさんがやる事に疑問を抱くだけ無駄だな。
 多分説明されても私には理解できないレベルの技術だろうし。
 なんかすごい技で衝撃を逃がしたんだろう。うん。


「そりゃ、やりたいと言うなら止めはしませんが」

 平然と調理器具の前を譲るジョージさん。
 まぁ長い付き合いだろうし、この程度の唐突さは慣れたものなんだろうな。

「アリア様もお料理出来るんですね」

 お姫様なのに。
 いや、でもこの人普通に工作も裁縫もこなしてたな。

「人並みに、だがな。まぁコレットが付いているのだから、おかしな事にはならんよ」

「いや、技術は心配してませんけど。むしろ食材がなぁ……」

「ま、やるだけやってみるさ」

 普通の状態ならまだしも、これ私たちの魔力でどろって溶けてるし。
 今更言うのもなんだけど、こんなんでまともな料理なんて作れるのかね。

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