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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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440/728

440:敗北しよう。

 ん、でもこっちが謝ってる立場だし、反撃するのはおかしいのか?
 いや、気にしてない上でからかってきてるってのは判ってるんだし問題無いな。

「んむー」

「ふふっ。くすぐったいですわ、白雪さん」

 ……くそぅ。
 必死の努力をしてるからなのか、ぷにぷに出来るほどお腹にお肉が無い。
 摘まもうとして指が滑って、ただお腹をくすぐっただけに終わってしまった。

 しかも私がやろうとした事は判ったらしく、少し腕の力を強めて更に密着させられた。
 よく考えたらお互いにムキになったとしたら、呼吸できなくなるこっちの方が不利だったか。


 仕方ない、諦めてギブアップしよう。
 カトリーヌさんの背中をぽんぽんとタップして解放してもらう。

「んもー、酷くない?」

「すみません、冗談が過ぎましたわね」

 呼吸を整えながら文句を言うと、少し申し訳なさそうな顔で謝られた。
 むぅ、素直に謝罪されたらこれ以上言えないじゃないか。
 いや、ケンカしたいわけじゃないし、お互いその方が良いんだけどさ。



「何じゃれあってんだよ、お前ら」

「あれ、どうしたんですか?」

 なんか呆れた顔のジョージさんが出てきた。
 この人がわざわざ出てくるって事は用が有るんだろうけど、何だろう。


「ほれ、そこの変態がアホな事する前に貰ってきてやったぞ」

「ん? あー、ありがとうございます」

 コトッと置かれた小さな白い器の蓋を持ち上げてみると、中には刻まれた生肉が入っていた。
 そこの人は、放っといたらまた腕とか切りそうだからなぁ。
 ……残念そうな顔してるし、本当にやる気だったな。
 演技かもしれないけど、次からは自分で準備しておこう。

 しかし普通に暮らしてても見る物ではあるんだけど、これだけ大きいとちょっとグロく感じるな。
 いや、深く考えたらミンチとか相当アレなんだけどさ。
 そこは気にしたらダメなやつだな。


 持ち上げ疲れたので重い蓋を器に置き直して、ジョージさんに銅貨を差し出す。

「んじゃ、これを。器は終わったらここに置いて行けば良いですか?」

「おう。中身も残してあれば適当に処分するから、気にしなくて良いぞ」

「助かります」

 出された手の上に銅貨を落として頭を下げる。
 ていうか一枚で足りるのかな。
 まぁ何も言ってこないって事は大丈夫なんだろうし、こういう事に使うって事はただの余り物なのかもしれないけど。
 そうだとしても気になるから、一応支払うけどね。

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