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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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432/679

432:怖い話をされよう。

「つーわけでキャシー、今日の所は大人しく仕事に戻っとけ。治ったんだったらさっさと戻って来いやてめーって顔で見られてんぞ」

「うぇっ!?」

 あ、ほんとだ。
 にっこり笑顔で人差し指をクイクイしてるおねーさん、ちょうこわい。
 目だけ笑ってないし。


「さて、私も仕事をせねば。では白雪、カトリーヌ、今日も頑張ってな」

「はーい」

「ありがとうございます」

 大急ぎで走っていくキャシーさんを見送って、自分もひらひらと手を振って引っ込んでいくアリア様。
 ちょこちょこ抜け出したり出歩いたりしてるけど、忙しい時もちゃんと有るんだなぁ。
 いや、それも当たり前だけどさ。



「ところでアレの石化なんだが、少し考えた方が良いかもな」

「ん、どうしたんですか?」

「ジョージさんは、キャシーさんの石化に反対なので?」

 ジョージさんがアリア様(言い出した人)キャシーさん(やりたがる人)が居なくなってから、突然否定的な感じの事を言いだした。

「いや、あいつが固まろうと砕けようとそこはどうでも良いんだが」

「砕けるのは気にしてあげましょうよ」

「一応、意思の疎通をする手段を探してからの方が良いんじゃないかと思ってな」

 ツッコミがスルーされてしまった。
 別に良いけどさ。


「ぴーちゃん様のお力を借りれば良いのでは?」

「白雪もいつも役場に居るわけじゃ無ぇし、あいつから何か有った時に困るだろ?」

「あー、まぁそれはそうですねぇ」

「何より【妖精】を自分の為の伝言役に使う事を前提で石像になったりしたら、こいつらに目立たない様に少しずつ削られちまうかもよ」

「ええ、そうですね」

 いや、別にちょいちょい来るついでに確認する位は、全然構わないんだけど。
 だからライサさん、削る事に真顔で同意しないでもらえますかね?


「まぁジェイさんの所に行った時にでも、少しずつ調べてもらいましょうか」

「それが良いかもな。ま、最悪一度固めて完全に放置でも俺は構わねぇし」

「それ、もしやっぱり元に戻りたいってなったら洒落にならないんじゃ……」

「こっちからは聞こえねーし石像で居たがってると思ってるだろうから、最悪生きてるって事を知ってる奴が居なくなって、そこらに転がされて風化するまでそのままになるかもな」

 いや、なんで笑いながら言うんだ。

「そうして朽ちて死ねれば、まだマシですけどね」

「え?」

 なんかライサさんが不穏な事を言いだした。


「いえ、本当に砕いたら死ぬのかは確認しておりませんので」

「そういやそうだな。【妖精】のやるこったし、下手したら砂になってもどれか一粒に意識が残って、そのまま生き続けるって可能性も有るか」

「流石にそれは無いんじゃ…… でも自分で言うのもなんだけど、確かに【妖精】だしなぁ……」

 いろいろと外道な種族だし、有り得ないって言いきれない事ばっかりで怖い。
 本当にそうなった上で本体が風に乗ったりしたら、もう見つけて元に戻すのなんて不可能なんじゃないかな……



「では早速」

「ほぁっ!? いやカトリーヌさん、いきなり何!?」

 斜め後ろに居たカトリーヌさんが、唐突に私の翅の一枚を両手で挟んで顔を近づけてきた。
 急に触られるとくすぐったいんだってば。

「そういう事は、私の体で確認すれば良いかと思いまして。ささ、どうぞ存分にお試しください」

「えー……」

 満面の笑みで言われても反応に困る。
 まぁいつも通りのカトリーヌさんではあるんだけどさ。


「あー、まぁやっちまえば良いんじゃねぇの? そいつ、変にお預け食わせる方が後で面倒だろ」

「まぁそれはそうなんですけど。……仕方ない。カトリーヌさん、まずは着地しよう」

 確かに乗り気になったカトリーヌさんを放置してたら、何やらかすか判ったもんじゃないし。

「落下で砕け散るというのも一興なのですがはっ」

「ぴゃーぃ」

 そんなの良いからご主人様の言う事を聞けとばかりに、カトリーヌさんをドロップキックの勢いそのままに地面に連れ去るぴーちゃん。
 ……着地寸前に掴んで急ブレーキした時の衝撃で、結構な数の骨が折れてない?
 まぁ良いか。カトリーヌさんだし。


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