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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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430/676

430:感覚を聞こう。

「ではお願いします」

「はーい。元に戻った時すこし浮いてると思うんで、着地に気を付けてくださいね」

 お姉ちゃんの時に忘れてた注意点を告げ、はいという返事を聞いてから解除する。
 おっと、今度はあっちを忘れてた。

「ライサさん、近くに居ると何があるか判らないんで、少し離れておいてください」

「はい」

「……お前忘れてただろ」

「ちゃんと言ったから良いんです」

 いちいち指摘し(ツッコま)なくても良いじゃない。
 あ、実体化しはじめた。



「生き延びました……!」

「おう、お疲れさん」

 ぐーっと背伸びをする様にバンザイして、無事元に戻れたことを喜ぶキャシーさん。
 ……うん、怪我とかしてないから無事だな。

「最後のは酷いですよ、ライサさん……」

 キャシーさんが、じとーっとライサさんを見て文句を言う。
 まぁあれ、完全にうっかりミスだし言いたくもなるよね。

「ごめんなさい。お昼と夕食を奢ってあげるから、許してくれない?」

「絶対ですからね!」

 それで良いのか、キャシーさん。
 まぁ本人が喜んでるならそれで良いか。
 ここ数日は無給だったっぽいから、お金に困ってるのかもしれないし。


「ところで、石化は受けてる側からはどんな感じだったんだ?」

 ジョージさん、それ聞いてどうすんの?
 まぁ一応知っておく、というか記録しておくのかな。

「え? あー、なんて言いますか、指一本どころか視線すら動かせませんけど、それ以外は普通でしたね」

「ほー」

 相槌を打つジョージさんと、無言でメモを取るライサさん。
 【妖精】のスキルで起きる事だからそっちにも書いておくのか。


「前は見えるし耳も聞こえて、周囲の魔力も感じられるし頭がぼんやりするとかもなかったです」

「魔法の発動は試したのか?」

「周りに人が居ない時に一応やってはみましたけど、何も起きませんでした」

「ま、そうだろうとは思った。完全に受ける事しか出来なくなるんだな」

「なんか私もよく解りませんけど、頭の中で喋ったらその子たちには聞こえてたみたいですけどね」

 うん、石にした本人でその子たちを喚んだ本人な私もよく解んない。


「いやー、それにしても、ある意味では快適だったかもしれません」

「あん?」

「だって、お腹は空かないし疲れる事も無いし、先輩たちが綺麗にお手入れまでしてくれるんですよ? ただ誰とも話せないから、周りに人とか居ないと暇なのが難点ですけど」

「いや、良いとこだけ見りゃそうだろうけどよ……」

 若干困惑気味なジョージさん。
 うん、まぁそうもなるよね。
 罰を与えたはずなのに、なんだかんだで楽しんでるし。



「ふむ、では明日からロビーを飾る美術品に転属してやろうか?」

 あ、二階の窓からアリア様がニヤニヤと悪い笑顔で覗いてる。
 ……いやあれ、自分は仕事で忙しいのに楽しそうでずるいぞって顔だな。

「……少し魅力的な提案です」

「いや、それ普通に考えたら一種の処刑だと思うんだが……」

 何故か乗り気なキャシーさんに、引き気味にツッコむジョージさん。
 ていうか言ったアリア様もちょっと引いてるし。
 冗談で言ったのにって感じかね?
 うん、私も正直無いと思う。

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