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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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426/729

426:対象を決めよう。

「ほれ、危なくは無いから安心して食らいやがれ」

「やだ」

 頑なに拒否するサフィさん。
 お仕置きみたいなものなら、拒否権は無いんじゃないかな?


 あ、そういえば。

「ジョージさん、やっぱりキャシーさんに受けてもらった方が良いかもしれません」

「あん? いきなりどうした。おう、やっぱお前に使うって言ってるぞ」

「ぴゃっ!?」

 キャシーさんが「えぇっ!?」って感じの事を言ったのか、しっかり通訳してくれるぴーちゃん。
 ややオーバーな動きも付けてくれるから、割と解りやすいな。


「いや、石化を治す時は全身を一気に治さないと危ない可能性があるんですけど、大きいままだと吹き残しが出来ちゃうかもしれないんで」

「ああ、そういやジェイからの報告にもそんな事書いて有ったか。石化の治療を安全にするためだそうだから、受けた方が良いみたいだぞ」

「ぴ、ぴぃ…… ぴぅ」

 今のは「そういう事なら……」って感じかな?
 まぁ頷いてたし、オッケーって事だろう。


「助かった」

「そうか? おーい、この馬鹿が隙間に溜め込んでる菓子、今日は回収して好きに食って良いって全員に伝えろ」

「あわわわわ」

 ジョージさんが窓に向けて冷酷な指示を飛ばすと同時に、慌てたサフィさんの声が遠ざかっていく。
 ……奪われる前にどれだけ回収できるだろうか。

 でも、一応ちゃんと今日中って期限は付けてあげるんだな。
 にしても個人の持ち物を奪って良いって酷い話だな……

 と思ったけど、自室とかならともかく公共の場所っていうか職場に無断で配置してるんだから、片付けられても仕方ないか。
 有るのか知らないけど詰所とか休憩室に置いておくならまだしも、いろんな隙間に勝手に置いてるみたいだし。



「さて、アホはどっか行ったし続けるか」

「酷い話ですねぇ」

「サボる奴が悪い」

 まぁうん、それは確かにその通りだ。
 しかも常習犯っぽいし。


「ライサ、発動してちゃんと効いたら頭の所に出てくるから、お前が受け止めてやれよ」

「あ、お願いします。普通に発動しても、石のままだと私じゃ持てないかもしれないんで」

「はい、お任せください」

 いくら私たちの半分くらいのサイズだとしても、石だと結構な重量だろうからなぁ。
 カトリーヌさんと二人がかりなら受け止めるくらいは出来るだろうけど、そのまま持ってるのは辛いだろうし。

 シルクが居ればお願いするんだけど、お留守番してるからな。
 ぴーちゃんなら掴めるかもしれないけど、獲物みたいな状態で復活させるのもかわいそうだろう。


「それじゃ使いますね。周りが大きくなって怖いかもしれませんから、心の準備はしておいてください」

 ぴーちゃんがキャシーさんの肩から離れ、ライサさんが待機したのを確認して、【神隠し】を調整せずに発動。
 ……これ、効かなかったらどうしよう。

 あ、良かった。
 ちゃんと光になってくれた。


「おお…… っと、見とれていてはいけませんね」

 うん、落としたら多分えらい事になるからね。
 わざわざ覚悟させておいて、砕けて死に戻りとか酷い話だし。

 あ、でもお友達の効果で割れにくくなってるかもしれないな。
 流石に試すわけにはいかないけどさ。

 ……言ったら試すかとか言いだしそうだから、黙っておこう。


「これは…… 素晴らしい魔法ですね」

 そっと受け止めた手の平に収まってしまうサイズのキャシーさんをじっと見つめて、ぽそりと呟くライサさん。
 うん、まぁライサさん的にはそうなんだろうけどさ。
 あとモニカさんも。

「おい、持って帰ろうとすんなよ?」

「流石にその様な事はしませんとも」

 じゃあなんでちょっと目を逸らしたんだ、ライサさん。
 ……これ、アリア様の場合でも棚に飾ろうとしたりしそうだな。
 いやうん、まぁ流石に自重するだろうけどさ。

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