挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

425/677

425:対象に困ろう。

 ふわふわぽてぽて急ぐでもなく、歩いてる人たちに手を振りながら役場へ向かう。
 早いとこ治してあげなきゃとは言っても、今更ちょっと急いだからって誤差だし。

 ……ていうかなんか慌てた様子で行ったりしたら、キャシーさんが妖精に気をつかわせたとか何とかで、理不尽な文句言われちゃうかもしれないし。
 流石にまともな人たちが殆どだから無いとは思うんだけど、有り得ないって言いきれないのがちょっと困る。

 あとついでに、珠ちゃんが走ったら上の太郎が大変そう。
 多分大丈夫だけど。



 さて、役場に着いた。
 キャシーさんは……
 あぁ、飾るのも罰の内だから、延びた期間はしまっておいてもらってるんだっけか。

 とりあえずライサさんの所に行こうか。
 例によってめっちゃ見られてるし。

「おはようございます、白雪様。新しい【妖精魔法】の件でしょうか?」

「あ、聞いてるんですね。それも有りますけど……」

「では中庭へ参りましょう。すみませんがここをお願いします」

 キャシーさんを治しにって言おうと思ったら、その前に話を進められてしまった。
 そんなのいいから早く見せろって事だろうか。
 ……まぁライサさん的には、「妖精にやらかしちゃった奴」だろうしなぁ。
 扱いが雑になるのも仕方ないか。



「多分聞いてると思いますけど、これですね」

 全員で中庭に移動して、【神隠し】のパネルとお友達状態の説明パネルを開いてグイッと広げ、ライサさんが差し出した手に乗せる。

「ありがとうございます」

 ふむふむと頷きながら読んでいくライサさん。

「確認するためには受ける相手が必要な魔法、という事ですね」

「あー、まぁそうですね」

 ライサさんが頭を下げてパネルをこちらに差し出しつつ、確認するように口に出す。
 とりあえず受け取りながら同意したけど、どうしたものかな?


「おう、ちょうど良い実験体を持ってきてやったぞ」

「あぁ、それが有りましたね」

 キャシーさんを担いで現れたジョージさんに、ありがとうございますと頭を下げるライサさん。
 ライサさん、せめて人扱いしてあげようよ。

「それは流石にかわいそうじゃないですか?」

「いや、別に嫌がらせとかイジメでやってるわけじゃねーぞ?」

 ドスッと下ろしながら心外だという表情で言うジョージさん。
 なんか白々しく見えるのは、あえての演技だろうな。
 ……多分何割か本心も混ざってるだろうけど。


「と言うと?」

「この状態の相手にも使えるかどうか、確認するチャンスだろう?」

「あー、まぁ確かにそうかもしれませんけど」

 動けなくなってるだけなら大丈夫だろうけど、石にまでなってたら確実に効くとは言えないし。

「お前こういう機会がなけりゃ、わざわざ確認の為に石化なんて悪いって言うだろ」

「それもそうですけど……」

 でもなぁ。
 ただでさえ罰はもう受けてるのに、これ以上何かするのは流石に申し訳ないんだけど。
 あれ、ぴーちゃんがキャシーさんの肩に飛んで行った。


「ぴゃぁ……」

 石像の肩に乗って、「勘弁してくださいよぅ……」って雰囲気を作って鳴くぴーちゃん。

「ん、そりゃそいつがそう思ってるって事か?」

「ぴっ!」

 ジョージさんに確認されて、ぴーちゃんが片手を上げて元気にお返事する。
 そういえば石化してる相手でも、ぴーちゃん達は何言ってるか判るんだったか。


「ほら、本人も嫌がってますし」

「つっても、結局誰か受ける奴は必要だろ。……あぁ、適任が一人居るか」

「え?」

「やだ」

「あぁ……」

 思い出した様にジョージさんが言うと、どこからともなくサフィさんの拒否の声が。
 また何かやった……いや、何もしなかった(サボってた)のか。

+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ