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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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421/729

421:乗って帰ろう。

 おじさんや周囲の人達に手を振りつつ広場から離れ、高度を上げて大通りを横断する。
 珠ちゃんがすいすいと人混みを抜けて来たのを一応確認して、家に向かって移動を再開。

 そうだ、せっかくだし珠ちゃんに乗っけてもらおうかな。

「珠ちゃーん、こっちおいでー」

 地表に下りて、寄って来た珠ちゃんの喉をもふもふ。
 よーしよしよし、今度はちゃんと普通のスリスリできたねー。


「あら、どうされました?」

 急に下りてどうしたのかと思ったのか、カトリーヌさんも追いかけてきた。
 まぁ帰ろうって言って移動してる最中にいきなり止まって遊び始めたんだから、聞きに来て当然か。

「珠ちゃんの背中に乗せてもらおうかと思って。カトリーヌさんも一緒に乗ってみる?」

「それは楽しそうですが、移動について行けずに振り落とされたりはしないのでしょうか?」

「ああ、乗るって言っても移動自体はほぼ自力だから。珠ちゃんが背中を揺らさない様に歩いてくれるから、それに合わせてこっちも【浮遊】でついて行く感じ」

「なるほど。うーん、同調に失敗して白雪さんに衝突したりしするかもしれませんし、今は遠慮しておきますわ」

 そう言って珠ちゃんの首を撫でまわしてから離れるカトリーヌさん。
 カトリーヌさんならそのくらい器用にこなしそうな気がするけど、一応用心したのかな?
 まぁ、もしかしたら本当に自信が無いだけかもしれないけどさ。


「そっか。んじゃ珠ちゃん、おうちまでよろしくね」

 前脚の付け根をポンポンしながらお願いして立ち上がってもらい、背中にもふっとまたがる。

「よーし、動いて良いよー」

 私の言葉にふにーとお返事して歩き出す珠ちゃんの動きに合わせて、大通りからの視線から逃げるように家に向かう。
 ……せめてもうちょっと奥に行ってからにすれば良かったよ。
 まぁ良いや、人気取りみたいなものだと割り切ろう。

 頑張って好感度を上げて【妖精】が動きやすい環境を作っていけば、次以降のプレイヤーで新しい【妖精】(ぎせいしゃ)が増えてくれるかもしれないんだし。
 まぁNPCからの好感度自体は、最初からカンストしてる様な気もするけど。



「白雪さん、少しよろしいですか?」

「ん? どしたの?」

 妖精庭園に入った所でカトリーヌさんが地表まで下りてきた。
 何か有ったかな?


「少し気になる事が有りまして。【白の誘惑】のパネルを見せて頂いても?」

「あ、うん。はいこれ」

 珠ちゃんに並走してついて来るカトリーヌさんに、スキルのパネルを開いて渡す。

「あ、すみません。ここも開いて頂けると」

「ほいっと」

 説明文の「効果の種類」の所を示してこちらに出してきたので、ぽちっと押して出てきたパネルも渡してあげる。
 そういえば他人(ひと)のパネルは、見ることは出来ても操作できないんだったな。


「ああ、やはり有りました」

「ん?」

「いえ、粉の効果の一つに『鎮静』作用が有った気がしまして」

「え? あー、そういえば……」

 そっか、それ使えばモニカさんが興奮し過ぎても止めてあげられるな。
 あくまでも止められるのは鼻血であって、暴走されたら無理なのは変わりないんだけど。


「今度からモニカさんがやらかしたら使ってあげようかな。もちろん事前に聞いてからだけど」

「そうですわね。ただ、強さには気を付ける必要が有りそうですが」

「だね…… なんか落ち着き過ぎて心臓まで落ち着いちゃいそうだし、これ……」

 あの毒の効きっぷりを見ると、薬として使っても効果が強すぎて毒にしかならなそうだからなぁ。
 可能な限り弱めて、効果が出るまで少しずつ強くしていかないと危ないだろう。


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