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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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420/733

420:無茶を止めよう。

「まぁ無事を祈っておくとして、食べ終わったしそろそろ行くか」

「そうですね。……太郎さん、流石にそれは無理だと思いますよ」

「ん? ……いやいや、何やってんの」

 レティさんの言葉に横を見てみると、自分の体と同じくらいの長さのポテトをそのままほお袋にねじ込もうとして、ほっぺたが不自然に顔から突き出た太郎の姿が。
 いくらなんでも入る長さじゃないでしょ。
 あがーって顔してるし。

 変な意地を張らずに、せめて折ってからにすれば良いだろうに。
 譲れない何かでも有るんだろうか?


「ぴゃっ」

 あ、ぴーちゃんに何か言われて諦めた。
 パンパンに詰められてたら運ぶ側がやりづらい、とかかな?
 よく解んないけど。

 まぁ別に、無理に持って帰る意味は無いよね。
 というか太郎、持って帰っても巣穴とか作ってないから、溜め込む場所が無いでしょ。
 いやまぁ場所が有っても、痛みそうな物を転がしてたら知らないうちにシルクにお掃除されてて、悲しい思いするのがオチだろうけど。

 あ、諦めるのは詰め込む事だけなのね。
 長いやつ、一本抱えたままぶら下げられる気だこれ。
 ……またぴーちゃんに鳴かれて、諦めて食べ始めた。
 落としたらいけないからやめてよー、ってところかな?



「あはは。可愛いなぁたろちゃん。……ごめんなさい」

 笑いながら太郎の背中をふにっとつついて、半分くらいになった芋で指を叩かれるお姉ちゃん。
 食事中にちょっかい出しちゃダメだよ。
 ていうか太郎も食べ物で攻撃しないの。

「何やってんだ。そんじゃ白雪、私達は行ってくるよ」

「はーい、頑張ってねー」

「雪ちゃん、気を付けてね? 慣れたからって油断しちゃダメだよ?」

「解ってるよ。お姉ちゃんこそ、うっかりアヤメさん巻き込んだりしないようにね」

「そこは私の心配をしてほしかったよ……」

「冗談冗談。うん、それじゃ気を付けてねー」

 シルクとぴーちゃんの隙間から片腕を出して、ぶんぶん振ってお姉ちゃん達を見送る。
 さて、言ってる間に太郎も完食したみたいだし、珠ちゃんを呼び戻して私達も動くとしようか。


「それじゃぴーちゃん」

「ぴぅ」

 太郎をよろしくね、と言う前に自分から行ってくれた。
 良い子良い子。

「で、カトリーヌさんは何してんの」

「残念です」

 ぴーちゃんが通る道に転がっていたカトリーヌさんがむくりと起き上がる。
 そりゃあの子は基本的に飛んで移動するんだから、転がってても踏まれはしないでしょうに。


「白雪さんの分も置いておきますね」

「あ、うん、よろしくー。後で返すね」

 お皿の陰にこそこそと銅貨を置きに行くカトリーヌさん。
 まぁおじさんから丸見えだし、こそこそする意味は無いんだけどね。
 気分の問題だろう。



「さて、それじゃ珠ちゃんを…… って呼ぶまでも無いか」

 呼ぼうと思って珠ちゃんの方を見てみたら、可愛がってくれてた人たちの脚にちょっとずつお礼のスリスリをしつつ、こっちにぽてぽて帰って来てるのが見えた。

 うん、ちゃんとこっちの様子をうかがえる位置を保ってたんだろうな。
 自分から離れておいて、わざわざ呼びに来させなくて良い様にって事かな?

「はい、おかえりー。それじゃ行こうか」

 まずは一旦家に帰って、モニカさんと蜜の採取だな。
 ……ちゃんと復活してるかなぁ?


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