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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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416/733

416:屋台で見かけよう。

 雑談をしながら市場へ移動。
 当然と言えば当然だけど、今日は私以上にぴーちゃんと太郎が見られてるな。

 太郎自身がのんびりと毛づくろいしてたり、見てる人におててを振ったりしてるから、本当に狩られてるとは思われずに済んでるっぽい。
 ……いっそいつもこんな感じで居てもらえば、皆の視線が分散して気が楽になるのでは?
 いや、まぁ多分みんな数回で慣れちゃって、あんまり意味が無くなるか。



「さて、どうするかね」

「んー……」

「おや、あれは?」

 レティさんの言葉に皆で同じ方を見ると、少ししょぼんとした様子で椅子に座って、ポテトをもそもそとかじっているシャルロットさんの姿が。
 なんか昨日は持ってなかった長い木の棒を二本、人の邪魔にならない様に、肩に立てかけて抱えてるな。

 大体シャルロットさんの背丈と同じくらいの長さかな?
 あ、あれ槍か。
 足下に槍の穂先が来るように立ててるんだな。
 うっかりすると足が危なそうな配置だけど。


「おはよー」

「おや、おはようございます」

 お姉ちゃんが声をかけると、背筋を伸ばして挨拶を返してきた。

ポテト(それ)ホットドッグ(それ)、三つずつ頼むよ。おはよ」

 屋台のおじさんにサッと注文を済ませるアヤメさん。
 おじさん、おうよって返事したのは良いけど今準備しようとしてるの、妖精組(私たち)の分だよね。
 まぁすぐ済むだろうし、別に良いんだけどさ。


「おはようございます。何やらお困りの様子でしたが、何かありましたか?」

「いえ、その…… はい」

 挨拶をしつつ、サクッと踏み込むレティさん。

「簡単に言いますと、残り少ない有り金をはたいて譲っていただいた槍が、すぐにダメになってしまって……」

「あらら…… あ、ここ座って良い?」

「あ、はい」

 ぞろぞろとシャルロットさんの近くの椅子に座る三人。
 私の声はどうせシャルロットさんには届かないから、屋台の棚(ここ)から聞いてれば良いや。


「譲ってって言うのは、店じゃなくてその辺の人にってこと?」

「はい。一番安い槍にも持ち合わせが少し足りなくてどうしようかと思っていたところに、もう要らないから売ってやると言う人が現れまして」

「それで譲ってもらったと」

「ええ。しかし、使い勝手を試そうと訓練場で数度振ってから的に突き立てたところ、軽い音を立てて真ん中からポッキリと」

 そういえば上になってる側、へし折れたみたいにギザギザだったな。
 みたいにっていうかその通りらしいけど。


「……それ、最初から折れかけだったんじゃないか?」

「その様な事は…… 無いと思うのですが……」

 アヤメさんの訝しげな質問に、口ごもりつつ自信なさげに否定するシャルロットさん。
 この人とは少ししか話してないけど、人を疑うとかあまりしたがらない人っぽいもんなぁ。
 でも流石にそこまで折れるのが早いと、疑わざるを得ないんじゃないかな?

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