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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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406/679

406:帰宅しよう。

「……さ、それじゃ話も出来たしそろそろ帰ろうか」

 ツッコミを放棄したお姉ちゃんが締めくくった。
 まぁいつ人が通るか判らないし、早めに解散しておくべきだろうな。

「はい。先輩、失礼します」

「ほらほらアレ見て。ちょっと揺れが大きくなったでしょ」

「もー、うるさいよ」

 いちいちイジらなくてよろしい。
 確かに揺れてたみたいだけど、こっちは無意識なんだよ。


「これからは怖そうな人についてっちゃダメだよ?」

「はい、気を付けます」

 ほんとかな?
 まぁそこは信じるしかないんだけど。



「さて雪ちゃん、私達も帰ろうか」

「ん。あー、結構遅くなっちゃったかな? ってごめん、逃げて良いよー」

「ご、ごめんなさぁーい!」

 遊具から降りて振り向いたら、公園から出ていく後輩ちゃんと目が合いかけた。
 向こうがこっちを視界に収めてる時に丁度振り向くとは、なんともタイミングが悪い。
 そうそう、見えない所まで走って逃げてしまえば大丈夫だぞー。


「まぁまだ余裕かな? 帰って簡単に色々済ませても、日の出には間に合うでしょ」

「あ、ほんとだ」

 時計を見てみれば、確かにまだ午後四時半くらいだ。
 結構かかった気がしたけど、まぁそんなもんか。

「それじゃ雪ちゃん、アレお願いねー」

 何かと思ってお姉ちゃんが指す先を見てみれば、乗って来た原付が。


「……え、押せと?」

「あはは、冗談冗談。ほら、鞄貸して。持って帰っといてあげるから」

「あ、うん。お願い」

 大型バイクとか車なら一緒に乗って帰れたんだけど、原付だもんなぁ。
 まぁ登下校でしか外出しないし、なるべく歩いて体を動かしておかないとだしね。

 普通の人なら用事が無くても早朝にジョギングとかすれば良いんだろうけど、私がやったら朝の住宅街にサイレンが鳴り響くだろうし。
 近所迷惑ってレベルじゃないよ。

 そうでなくても、普段と違う時間帯に出歩くと通行人が困るもんなぁ。
 こっちは普通にすれ違ってくれて構わないんだけど。



「ただいまー」

「おかえりー。鞄は部屋の前に置いといたよー」

「うん、ありがと」

 ソファーに転がって雑誌を読むお姉ちゃんに手を振り、自室に戻ってささっと着替える。
 お姉ちゃんは余裕って言ってたけど、徒歩だとそこまで時間は無いな。
 とりあえず荷物や服の片付けだけはしておこう。

 晩御飯の準備はお姉ちゃんが済ませてたっぽいな。
 ごろごろしてたって事は、たぶん後は温めるか軽く火を通すかするだけで大丈夫な段階なんだろう。


 まぁ済ませてなかったとしても、私にはあんまりやらせてくれないんだけど。
 うん、まぁ理由は自分でも解ってる。
 私の料理、殆ど何作っても「普通」としか言いようが無い味になるからな。
 美味くもないし不味くもない、コメントに困るくらいの普通っぷり。

 まぁうん、不味くないだけ上等だと思う。
 というか手の込んだ物なんて作らないから、そこまで失敗しようが無いんだけどね?
 切って適当に塩とか振って焼くだけとか。
 ……肉野菜炒め、良いじゃない。

 まぁあれだって味付けや火加減次第で美味しくも不味くもなるんだろうけど、私の場合なんでか判らないけどトータルは常に平均点なんだよね。
 それはそれで凄いってお姉ちゃんは言うけど、あんまり嬉しく無いよ。
 私だって、出来れば美味しい物作って食べたいし。



 さて、それじゃそろそろゲームの準備するかな。

「雪ちゃん雪ちゃん」

「ん? どしたの?」

 と思ったら、なんか部屋の外から呼ばれた。

「大したことじゃないかもしれないんだけどさ」

「なにさ」

「あの子、お名前なんてーの? こっちもあっちも」

「あ」

 ……そういえばその辺、全然聞いてなかった。
 うん、まぁ困る事は無いだろうし……

 現実で関わる事は無いだろうし、ゲームの中なら改めて聞けば良いだろう。
 そもそも会う事自体ほとんど無い相手だし。


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