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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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393/677

393:運んであげよう。

「あー、まぁもしそうだったとしても、同じスケールでだろうしまぁ良いんじゃない?」

「それはそれでなんか違和感あるけどね……」

 うん、さっきのノリで来られたらそうだろうなぁ。
 特に最後の。

 ま、多分今のは【妖精】の好感度の高さのせいだろうし、普通の状態の人相手なら大丈夫だろう。
 多分ね。



「さて、そろそろ戻って寝る?」

「あ、そうだね。ポチちゃん、またねー」

 ポチの背中の上から頭までもそもそ這って行って、もふっと撫でてポチから降りるお姉ちゃん。

「てかお風呂に入った後に外歩き回ったり、わんこに抱き着いたりするってどうなんだろうね」

「雪ちゃん、それ今更過ぎない? まぁこっちだとお風呂もただの娯楽だし、問題ないでしょ」

「ま、それもそうだね」

 もし問題が有ったら、シルクにじーっと見られてもう一回洗われそうではあるけど大丈夫でしょ。
 現実と違って毛まみれになってるわけでもないしね。


「ポチ、お疲れ様。またねー」

「またねー!」

 最後にもふもふと首回りに抱き着いて埋もれ、ポチのわふっというお返事を聞いてから送還する。
 ……その前に反対側から抱き着いたお姉ちゃんを引っぺがす作業が有ったけど。
 はいはい、ポチも困ってるから。


「さて、それじゃ戻ろっか」

「いや雪ちゃん、待って待ってー?」

「あ、ごめん」

 うっかり自分だけで飛んでいこうとしてた。
 ぴーちゃんもシルクも居ないから、私が運んであげないと家に入れないんだったよ。


「自力であの柱を登って帰れとか言われるかと思ったよー」

「やってみる?」

「いや無理だって。せめて支柱に掴まる出っ張りくらいくれなきゃ」

「あー。二、三階分の高さとはいえ、つるつるの柱だもんねぇ」

 いくらゲームの中でも、流石にあれを登るのは厳しいか。
 お姉ちゃん、獣人とは言っても狐だから物理よりも魔法寄りで、身体能力は低めのはずだし。


「使う機会はほとんど無いだろうけど、一本にはしごか何か付けとこうかな?」

「んー、まぁ無いよりは有った方が良いんじゃない? 有って困る事も無いだろうし」

「んだね。シルクにお願いしとこ」

「そこはシルクちゃん任せなんだね……」

「いや、なんか自分でやるって言っても、知らないうちに済ませてそうだし」

「あー、そっか」

 それに実際に出来上がる物も、どう考えてもシルクが作った方が綺麗で頑丈だろうし。
 私そんな物作った事ないし、技術が有るわけでもないし。



「まーそれはともかく、よろしくー」

「うん。……いや、腕が羽なぴーちゃんと違って私の翅は背中に有るからさ。そこに乗られると飛びづらいんだけど」

「あ、ごめん」

 正面から歩いてきたと思ったら回り込み、背中にのすっとおぶさってくるお姉ちゃん。
 一応翅を動かさなくても飛ぶことは出来るけど、やっぱりぱたぱたした方が飛びやすいのだ。


「よし」

「いやよしじゃないよ」

 一旦しゃがんでから翅の下に頭を持っていき、私の腰と脚にがしっとしがみ付くお姉ちゃんにツッコむ。
 ぴーちゃんじゃないんだからさ。
 まぁ当然、流石にお尻に顔を押し付けてはこないけど。
 ていうかぴーちゃんと違って自力で飛んでついてこれないから、それ地味につらいんだよ。

 あと、多分実際に飛んだら怖いと思う。
 少し気を抜いたらずるって転落するんだし。
 あんまり痛くは無くても、多分かなり怖いぞ。


「まったくもう」

「雪ちゃん、これはなんか違う気がする」

 胴体に腕を回してひょいっと小脇に抱えてみたら、お姉ちゃんから文句が出た。
 うん、私もなんとなくやってみたけど、これすぐに腕が疲れるな。
 あんまり動いたら落としかねないから、もうちょっとしっかり持たなきゃ。

「よいしょっと」

「いやこれもなんか…… ていうか手と顔に翅が当たる」

「うん、私もやってから気付いた」

 肩に担いだら背中側に不具合が発生してしまった。
 まぁそりゃそうか。


「んもー、普通に抱っこしてくれれば良いじゃない」

「まぁそうなんだけどさ」

 お姉ちゃんが文句を言いながら少し背伸びして私の首に右腕を回してきたので、背中に左腕を添えて右腕で太ももをすくい上げ、まともに抱き上げる。
 私だってこれ、やる方よりやられる方になりたいんだよ?
 もし近寄って来てくれる人が居たとしても、私の無駄にデカい体じゃなかなかハードルが高いけどさ。

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