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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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363/728

363:離れてもらおう。

 さて、全員脱がされてシルクも湯着になった事だし……

「ってシャワー一つだし洗うのもシルク一人だけか。どうしたものかな?」

「ふむ、そういえばそうだったな。私を洗うのはコレットでも良いのだが、それではシルクが不満であろうしな」

 あ、シルクが今気づいたって顔してる。これ考えてなかったっぽいな。
 シルクが家事……というかお世話でうっかりするとは珍しい。


「ここで待機しておいて順番に連れて行くか?」

「先にお湯に入ってるってのは……洗う前じゃダメって言われそうですしねぇ。あ、そうだ」

「む?」

「どうせなら中で待てば良いんじゃないでしょうか。私たちが椅子を作れば座って待てますし」

「ふむ。確かに裸でここに座っているくらいなら、湯の熱気で暖かい浴室の方が良いか」

 待ってる間は適当に話でもしてれば良いだろうしね。


「特に今日は熱いままのお茶が有りますから、少し暑いくらいですしね」

「うむ。ではすまんが頼むぞ」

「では私が作りましょう。同じ【妖精】であっても私の方が出来る事が少ないのですから、私に可能な事であればお任せくださいな」

 ずいっと出てきて、返事も聞かずにお風呂の戸を開くカトリーヌさん。
 まぁ確かに三人分の維持コストで最大値も減ってて、地味にこっちの負担は大きいかな?


「あ、うん。助かるよ」

「ところで白雪さん」

「ん?」

 戸に手をかけたまま振り向いて、少し困ったような顔で呼びかけてきた。
 何かあったのかな?


「その、私が言うのもどうかと思いますが……」

「どうしたの?」

「ええと、ぴーちゃん様の事なのですが」

 ん、ぴーちゃん? そういえば引っ付いたままだな。
 ちゃんと服は脱いでるのかな?
 後ろに手をまわしてぽふぽふと頭や背中を触ってみるが、元々その辺は何もなかったな。
 流石に腰までは手が届かないや。


「先程から白雪さんのお尻に直接お顔をうずめていますが、よろしいのですか?」

 ……ぬぁ。
 そういえばそうだよ。裸になったって事は直に引っ付いてるって事じゃないか……
 今、その辺意識せずに後ろから頭押さえつけちゃったよ。

 いや、正直もうほんと今更って感じはするけどさ。
 マッサージの時にもシルクと一緒に舐めてたし。

「えーっと、ぴーちゃん?」

 ふおぉ、お尻のあたりから「むー」ってこもった返事が返ってきた。
 非常にくすぐったいから勘弁してほしい。


「も、もうお風呂だし離れようね?」

「……ぴぅ」

「ひっ!?」

 名残惜し気にぐりぐり押し付けたものの大人しく顔を離したと思ったら、「お前が言わなきゃもうちょっとこのままで居られたのにー」とばかりに、カトリーヌさんを不機嫌そうな目で見つめるぴーちゃん。

「も、申し訳ございません……」

 あー、腰抜けちゃってる。
 カトリーヌさんこれから椅子を作るってお仕事があるんだから、動けなくしちゃダメだよ。


「はいはいぴーちゃん、あんまりカトリーヌさんを脅かさないの。いや、別に睨んでるわけじゃないのは解ってるけどね?」

「ぴ」

 自分でもやっちゃったと思ってるのか、少ししょんぼりした顔で素直に返事をするぴーちゃん。

「ふむ、確かに中々の迫力だな」

「そういえばアリア様は同じサイズになってもぴーちゃんの目、大丈夫なんですね」

 お姉ちゃんは元々現実の私で慣れてるし、コレットさんはまぁ言うまでもないだろう。


「うむ、いざという時に相手の殺気や外見に怯えていては、戦闘だけでなく交渉事でも困るからな。コレットに頼んで仕掛けてもらい、多少なりとも耐性を付けてあるのさ」

 ああうん、そりゃ大丈夫だ。
 ていうか多分それ、多少どころの耐性じゃないよね。 

「ぴぅー……」

「ははっ、すまんすまん。ほれ、こっちに来い。頭を撫でてやろう」

 「私、殺気は出してないもん」としょげるぴーちゃんに笑って謝り、両手を広げてぴーちゃんを迎え入れるアリア様。
 ぴーちゃんがとてとて歩いていきアリア様に抱き着いて撫でまわされてるのを横目に、カトリーヌさんの手を引いて立たせておこう。


「すみません、お手数をかけます」

「うちの子のせい……って言うとまたしょんぼりしちゃいそうだけど、まぁそんな感じだし気にしないで」

 立ち上がって謝るカトリーヌさんに手を振っておく。
 実際今のはカトリーヌさん、何も悪い事はしてないしね。

「てかこのままじゃ、こっちの部屋がしけっちゃうね」

 既にちょっと熱気が回ってきてて、少し気温が上がってるっぽいし。

「あ、そうですわね。では少々お待ちを」

 そう言い残して中に入り、戸を閉めるカトリーヌさん。
 そんな時間かかる物でなし、皆で入れば良かったんじゃないかな?


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