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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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356/733

356:足を揉まれよう。

 しばらく色んな方向からベッドを調べていたアリア様が、納得した様に頷いて顔をこちらの方へ向ける。

「ふむ。それではミヤコ、こちらへ」

「はい」

 アリア様に呼ばれたお姉ちゃんがそちらへ歩いていき、

「まずは服を脱ぐのだ」

「……はい?」

 次の一言で足を止める。
 うん、理由は察せるけど唐突過ぎる。


「何、おかしな事をしようと言うのではないから心配するな」

「あーいえ、今まで見てたのがマッサージ台(それ)ですからなんとなく解りますけど、いきなりすぎてちょっとびっくりしました」

「はは、すまんな。先程の詫びと言うにはいささか申し訳ないのだが、コレットのマッサージを受けてくれ」

「え? それはありがたいんですけど、申し訳ないって言うのは何でですか?」

「言い方を変えれば『教材になってくれ』という事でな」

「教材、ですか?」

「うむ。私のワガママで白雪とカトリーヌに負担を強いてしまったからな。その埋め合わせと言ってはなんだが、シルクにコレットの技術を少し伝授してやろう、という事だ」

「ああ、なるほど。そのくらいだったら喜んで揉まれますよー」

 話を聞いて、「わーい棚ぼたー」とか言いながらいそいそと服を脱ぎ始めるお姉ちゃん。
 負担って言ってもちょっとお弁当食べれば済む事だし、別に気にしなくて良いのになぁ。


「というわけで、少しシルクを借りるぞ」

 アリア様がそう言いながら、手招きしてシルクを呼び寄せる。

「あ、はい。結構時間かかります?」

「いや、本格的にやるにはもう遅いからな」

「そうですか。それじゃそっちで何か作業してましょうかね」

 棒でも持ってきて、ラキと一緒に糸の備蓄を増やしておこうかな。
 コレットさんの頭に乗っているラキに手を振って、こっちおいでーと呼びよせよう。


「うむ、私も手が空くから手伝おう」

「え」

「何だ、私では役に立たんか?」

「あ、いえ、そういうわけじゃないんですけど……」

 確かに糸出せなくてもやれることは有るけどさ。
 お姫様にお手伝いさせるのは気が引けるんだけど。
 カトリーヌさんも居るしなぁ。


「では手伝わせろ。ただ待つとなると暇ではないか」

「はあ、まぁそういう事でしたら」

「ミヤコ様、そちらもお願いします」

「へぁっ!? えっ、いつの間に!?」

 ……なんか向こうでお姉ちゃんが裸にされてる。
 あー、シルクがバター持ってきてるな。
 うん、まぁそのくらいうちじゃよくある事だから。がんばれ。
 細かい事気にしなきゃ気持ち良いし、多分嘗め回されもしないから。



「さて、それじゃ…… ってラキ、どうしたの?」

 戻って来たラキが、なんか手を振って待ってーと主張してる。

「ふむ、何か有るのか?」

「えーと……」

 ラキが両手でそれぞれに私の足を指さして、その手を開いて自分の顔をむにーっとはさむ。

「ああ、ラキ様はお昼のご褒美をご所望なのでは?」

「ん? あー、そういえばやってあげてなかったか」

 確かになんか見覚えのあるジェスチャーだったな。

「ふむ、では邪魔するのも悪いな。カトリーヌ、そちらで一緒に作業するとしようか」

「はい、喜んで。ラキ様、ごゆっくりどうぞ」

 やるのは私なんだけどなぁ。
 いや、約束したんだし良いんだけどね。


「ふむ、そういえば忘れていたぞ。白雪、少し後ろを向いてくれ」

「はい?」

 アリア様の要求に疑問符を浮かべながらも、逆らう理由も無いので大人しく反転する。

「ほわっ!?」

「おお、これは確かに柔らかくて良いものだな」

 いきなり片足を取られてぷにぷにされた。
 唐突過ぎてビックリするから勘弁してほしいんだけど。


「そうでしょうそうでしょう。白雪さんのおみ足はまさしく」

「カトリーヌさんそれはもう良いから」

「むぅ。事実なのですが」

 カトリーヌさんが訳の分からない事を延々と語り始めそうなので、とりあえず打ち切っておこう。

「いやすまんすまん。前々から気になってはいたのだが、普通の大きさだと迂闊に触れるものでは無いからな」

「まぁそりゃ、人間からだとどこ触ってもぐにって潰れちゃいますしね」

 お友達と違って痛いし治らないし。
 まぁお姉ちゃんと違って怪我させない様に触るくらい、この人達なら普通に出来るだろうけど。


「ってアリア様、お姫様が足に頬ずりなんかしないでくださいよ……」

「ぬ、ダメか? ふにふにしていて気持ち良いのだが」

「いやいや、そういう問題では無いでしょう……」

 そりゃずっと飛んでるからそんなに汚れちゃいないだろうけどさ。
 こっちが凄い悪い事してる気分になるから勘弁してほしい。


「っと、すまんな。うむ、横取りは良くないな」

「こらこら、アリア様に威嚇しちゃダメだよ」

「いや、悪いのはこちらだからな。せっかく勝ち取ったご褒美を横から攫われれば、文句の一つも出るというものだ」

「まぁそう言われればそうかもしれませんけど」

「うむ。ではカトリーヌ、すまんが針を出してくれるか」

「はい」

 カトリーヌさんに声をかけて棚に向かうアリア様。
 また何か作っちゃうつもりかな?


 さて、それじゃこっちはこっちでやってあげないとだな。
 とりあえず床でやるのもなんだし、大き目の布を何枚か持ってきて敷くとしようか。


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