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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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353/672

353:部屋に入れよう。

「しかしこうして見ると、雪ちゃん家ほんとでっかいねぇ」

 玄関の前まで来て、お姉ちゃんが家の外観を見渡して呟いた。

「うむ、頑張ったからな」

 得意気に胸を張るアリア様。
 あんまりのけぞるとシルクの腕から落ちますよ?
 お互いにそんなヘマはしないだろうけどさ。

「アリア様、頑張りすぎなんですよぅ……」

「元のサイズであれば、作業が細かいだけで労力はさほどではないからな。言う程ではないぞ」

「いや、細かさもなんですけどね」

 そりゃ確かに外壁とかも普通に手で持てる程度だろうけどさ。
 それでも普通はそう簡単に作れる物じゃないでしょうに。


「まぁとりあえずいらっしゃいませ、かな」

 開いておいたドアをくぐり、シルク達に入ってくるように促す。

「お邪魔しまーす。わー…… ってそういえば、階段が無いんだけど?」

 ぴーちゃんの背中から降りてホールに立ち、きょろきょろするお姉ちゃん。

「いや、だって私達飛べるし。階段有っても使わないもん」

「あ、そっか」

「階段は細かい上にスペースを食うからな。取り払えるのは作る側としても作業量と自由度、双方の面から見て助かる」

「あー、そういう見方もあるのか」

 確かに通常サイズで見ても階段って地味に色々と大変そうだよね。
 強度とか角度とか一段の段差とか、角の滑り止めとか手すりとか。
 あ、角度は段差次第だからセットか。


「では…… というかシルク、降ろしてくれないのか?」

 家に入って私がドアを閉めても、そのまま腕に乗せられているアリア様とコレットさん。

「あー、多分移動は全部運ばれると思いますよ。私も普段そうされてますし」

「ふむ。まぁ無理に歩きたいというわけでは無いから構わんが」

「シルク様、私はあくまでただの従者ですので……」

 コレットさんの申し出に目を閉じて「だめですー」と首を振るシルク。
 メイドさんだろうと何だろうと、ここでは「お客様」だからお世話しますって事かな?
 ていうかコレットさんを「ただの」って言うのは無理が有ると思う。

「コレット、害が無い限りはしたい様にさせてやろうではないか」

「はい、姫様がそう仰るのであれば」

 ……コレットさん、仕方ないって感じで言ってるけどシルクの抱っこ、結構気に入ってない?
 さっきもアリア様と一緒にぷにぷにしまくってたし。
 表情も声も常に平静を保ってるから、感情は読み取りづらいけどさ。


「じゃ、どこ見ますか?」

「ふむ…… とりあえず、そこの部屋に入ってみてくれるか」

「はーい」

 ホールに面した一室を指されたので、ドアを開けに向かう。

「私が開けようか?」

「いや、別に良いって言うかお姉ちゃんも一応お客様じゃないの」

 開けながら背後についてきていたお姉ちゃんにツッコんでおく。
 今は大人しく案内されてなさい。

「むぅ、一応とか言われた……」

「いや現実だと一緒に住んでるから、お客様って感じがあんまりしないし」

「あー、それもそっか」

「まぁそういうわけで、私がやるからのんびりついて来れば良いと思うよ」

「はーい」

 返事をしつつ、何故か私の肩をぐにぐに揉んでから部屋に入っていくお姉ちゃん。
 別に構わないけど何がしたいのだ。


「ふーむ」

「何か気になる点でもありましたか?」

 何も置いてない部屋に入ってきてシルクから降り、壁などを見て回るアリア様に声をかけてみる。

「うむ。流石にこのサイズで見ると、粗と言うか納得のいかない所が見えてくる」

 むぅ。綺麗だと思うんだけど、十倍の大きさでこれを作っちゃう人から見ればそうなるのか。

「本音を言えばすべて回って手直しをして行きたいところだが……」

「いやいや十分満足してますっていうか、私からじゃどこがおかしいか判らないくらいですから」

「うーん、私も判んないかな……」

 首を傾げるお姉ちゃん。
 レティさんなら【細工】やってたし判ったりするんだろうか。


「本腰を入れるとなると時間もかかるし、そうとなれば白雪も承知してくれんだろうから諦めるか」

「そうしてください」

 うん、ただでさえ貰い過ぎだって言ってるのに、これ以上こっちの借りを増やそうとしないでほしい。


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