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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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352/729

352:家に迎えよう。

「さて、まだしばらくこうしていたいのは山々だが、そういうわけにもいくまい」

 ポチの背中の上で毛皮と羽毛をもふもふと堪能しつつ、アリア様が切り上げようと言う。
 ……言葉とは裏腹に、全く動く気が有るように見えないんですけど。
 ぴーちゃんの羽、掴んだままだし。

「姫様、ぴーちゃん様が戸惑っておいでですので」

「む、すまんな」

 コレットさんにツッコまれて羽から手を離すアリア様。
 なんかぴーちゃんが羽を引っ込めて良いのか迷ってた様子。


「よしよし、乗せてくれてありがとうな」

 アリア様がポチから降りて正面に歩いていき、そっと顔を撫でる。
 そういえばよく考えたら土足で背中に乗ってたんだよね。
 まぁポチは全く気にしてないけど。

「で、だ。白雪、ミヤコ、まだ時間は有るかな?」

「はい? 時間でしたら問題は有りませんけど、何かあるんですか?」

 お姉ちゃんも問題ないと返事をする。
 別にゲーム内で翌朝までかかったとしても、現実だとちょっとだけ夜更かしになるだけだしね。


「うむ。せっかく小さくなったのだから、この視点で家の中を見てみたくてな。構わないか?」

「あ、はい。もちろん大丈夫ですよ」

 元々内装まで全部アリア様の作った家だしね。
 見られて困る様な物も無いし。

「私も見たいなー」

「ていうかお姉ちゃんにも確認したって事は用事が有るって事だし、行くしかないんだけどね」

 じゃなきゃわざわざ確認しないと思うし。


「あー、それもそっか」

「いや、無理にとは言わんがな?」

「雪ちゃんの巣を見てみたいのは本当なんで、大丈夫ですよー」

「はいはい巣って言わないの」

 さくっと流してぴーちゃんにお姉ちゃんを、シルクにアリア様たちを家の玄関まで運ぶ様にお願いする。
 入り口が四階くらいの高さに有るから、少なくともお姉ちゃんは自力じゃ入れないだろうしね。


「では頼む」

「失礼します」

 それぞれに一声かけてシルクの腕に座る二人。
 いや、なぜ早速ぷにぷにするのか。
 まぁ当のシルクは優しく微笑んでるから、別に構わないんだろう。

「よろしくね、ぴーちゃん」

「ぴっ」

 こっちは普通におぶさって、全力でしがみ付いてる。
 ぴーちゃん、人に頼られて嬉しそうだな。


「ラキ、こっちおいでー」

 放っといても自分で支柱を駆け上がってくるだろうけど、せっかくだから運んであげよう。

「で、ポチは…… うん、エリちゃんと遊んでて良いよー」 

「やたー」

 なんかエリちゃんも触りたそうだったし、可愛がってもらいなさい。


「んー、いーもの見られたし、私はそろそろ抜けて寝るねー」

「はーい、お疲れ様ー」

「うむ。おやすみ、めーちゃん」

 ログアウトを告げるめーちゃんに手を振る。
 いーものっていうのは、小っちゃいのがわんこの周りでわちゃわちゃしてる姿かな?

 おー、なんかずっとめーちゃんが立ってた所、居なくなるとぽっかり空間が空くなぁ。
 まだそこに来て間もないけど、物理的に大きな存在だから消えると結構な違和感が。

 ていうか根っこの有った場所の土どうなってるんだろ。
 居たところに穴とかも無いし、不思議な力で何とかなってるのかな?



「さて、それでは行くとしよう」

「はーい。シルク、ぴーちゃん、よろしくね」

 お客様の輸送を二匹(ふたり)にお願いして、私は玄関のドアを開けに先回り。
 例によってシルクの両手が塞がってるからね。

「エリシャ、少し頼みがあるのだが」

「はいはーい、何でも聞くよー」

「管理小屋の設備を借りて、湯を沸かして三杯分ほど茶の準備をしておいてくれ」

「はーい」

 ポチを撫でながらしゅたっと反対の手を上げて、ちょっと待っててねと言って管理小屋へ向かうエリちゃん。
 うん、嫌な予感がするっていうかこれ、ほぼ確実にみんなでお風呂の流れだよね。

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