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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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351/728

351:一緒にもふろう。

 左右からほっぺや肩をぷにぷにされながらも、全く動じずに降下して行くシルク。
 おや、いつの間にかラキがテーブルの端に来てた。

「おお、ラキ。ほれ、こっちに来い」

 テーブルの高さまで下りた所でアリア様が気付き、手を振っていたラキを呼んだ。
 来いって言ってもまだ宙に居るんだし、小っちゃいとは言え飛びついたら流石に危なくない?

 呼ばれたラキが助走もつけずにテーブルから飛び立って、シルクの胸元にポスッと着地した。
 あぁなるほど、一旦シルクに飛びつけば良いのか。


「よしよし、よく来た。さ、肩に乗ると良い」

 シルクの肩によじ登り、アリア様の肩に飛び移ってスリスリと懐くラキ。

「うぅ、この扱いの差……」

「まぁお姉ちゃんは最初の印象がアレだったからね」

 ポチの毛皮を堪能しながら見上げていたらしいお姉ちゃんがボヤいてる。
 うん、まぁ今は嫌われてるって程じゃないと思うから、少しずつ仲良くなっていけば良いんじゃないかな。

 本気で嫌われてたらさっき落とされてると思うし。
 まぁその場合でも流石に命綱は付けるだろうけどね。


「ふむ、独特な毛並みだな。これはこれで良いものだ」

 アリア様がラキのお尻を撫でて気に入ったらしい。
 うん、ちょっと硬めだけどふわふわとは違った良さが有るよね。

「ほれ、コレットも撫でてやると良い」

 言いながらラキの乗っている側の腕をコレットさんの方に伸ばして、橋を作るアリア様。
 お、てこてこ渡って乗り移った。

「はい。……確かに」

 さわさわとラキを撫でて呟くコレットさんと、その指に頬ずりするラキ。
 やっぱりこの子、普段はかなり人懐っこい子なんだよなぁ。



「む。エリシャ、そんなに近寄って来るでない」

「あ、ごめんねー。ほら、キャロちゃんも小っちゃいのが戯れてるのって可愛いと思うでしょ?」

 エリちゃんがよく見ようと近づいて、アリア様に抗議されてる。
 ていうかどうにもキャロちゃんって呼んでるの慣れないな。
 いや、慣れるほど聞いてないし、本人が良いって言ってるんだから外野が気にする意味は無いんだけどさ。

「うむ、それはそうなのだがな。まだ巨大な相手に慣れておらぬから、少し離れてくれると助かる」

「はーい」

 ススッと下がって地面に座るエリちゃん。
 ……なんか向こうのモニカさんがぷるぷるしてるんだけど。
 近づけるのが羨ましいんだろうなぁ。

 まぁモニカさんは普段の言動が中々にアレだから、仕方ないところもあると思うよ。
 ていうか元々【妖精】並みに人に好かれてるアリア様が小さくなってる今の状況、モニカさんが我慢しきれそうになくてちょっと怖い。

 まぁもし暴走してもジョージさんに止められるかコレットさんにお仕置きされるだけだろうけど。
 ……小っちゃいコレットさんにお仕置きされるなら、モニカさん的にはご褒美なんだろうか?



「シルク、ありがとう」

「ありがとうございます、シルク様」

 お、ようやく地面に着いたな。
 アリア様とコレットさんがシルクに礼を言って地面に降り、ポチのお腹に向かって歩いていく。
 せっかくだから私も一緒になってポチをモフるとしよう。
 今日は枠の関係も有って、動物組がお休みだったしね。

 カトリーヌさんもついてきたので、二人でアリア様やお姉ちゃんとは反対側にもふっと引っ付く。
 うーん、ぬくい。


「ひ、姫様」

「む? ……うむ、もう休め」

 モニカさんの声がしたけど微妙に発音が怪しいからどうしたのかと思ったら、どうやらちょっと興奮しすぎたらしい。
 うん、まだ鼻血こそ吹いてないものの、アリア様も休めって言いたくなるわな。

「誘惑に耐えきる自信が有りませんので、失礼ながら自室に退散させて頂きます」

「うむ、その方が良いだろうな。こちらも代わりを探す手間は無い方が良い」

 ゆっくり近づいてきたエリちゃんを遠ざけたくらいだし、勢いよく飛びついてきたら流石のアリア様も怒るだろうからなぁ。
 そうなったらいくら謝っても外されちゃうだろうし、大人しく引っ込んでた方が良いよね。
 まぁ実際に飛びつく前に阻止されるだろうし、怒らせる段階まで行けそうに無いけど。



「ふむー…… これをいつでも味わえるというのは、羨ましい限りだな」

「その分困る事も多いですけどね」

「ま、それもそうか」

 ポチの背中にうつぶせに伸びたまま声をかけてくるアリア様に対し、楽な環境ではないと答えておく。
 確かに良い事も多いんだけどね。


「ぴっ」

「おお、ぴーちゃん。ほれ、隣に来るが良い」

 近くに下りてきて声をかけたぴーちゃんに、ポチの背中をぽふぽふと軽く叩いて隣に招くアリア様。
 ちらっと召喚獣同士で目を合わせてたのは「乗って良い?」「良いよー」って事かな?

 そっとポチの背中に乗って転がり、アリア様にぽふっと布団の様に羽をかぶせるぴーちゃん。
 ……アリア様、「おお……」って言いながら羽毛の感触を楽しむのは良いんだけど、そのまま寝ないでくださいね?

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