挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

335/679

335:報告されよう。

「あー、まぁとりあえずやることは一通りやったな」

「んーと、まぁうん、一緒にやる様なことはもう終わったかな?」

「っていうか今のって、別に私たち居なくても良かったよね……?」

「まぁそれもそうだな。お茶も飲んだし器もモニカさんが洗ってくれてるし」

 そこまで言って、アヤメさんが何か思いついた様な顔をする。
 あれはお姉ちゃんで遊ぶ時の顔だな。うん。


「ま、でもお前は可愛い妹を放っておいて一人で帰りはしないよなぁ?」

 いや、別に帰っても良いんだけど。
 家に一緒に入ってこれるわけでもないし。
 ていうか昨日もご飯の準備のために先にログアウトして(出ていって)たし。

「雪ちゃんは可愛いけどね!?」

 いつもとちょっと違うな。

「ていうかお外で放っておくならともかく、ここ雪ちゃんのおうちじゃないの」

「まぁそうだな」

 アヤメさんはからかいたかっただけだから、お姉ちゃんの反論をサラッと流してる。

 そもそも普段から別行動じゃないか。
 あぁ、お外って町の外かな?
 連れて行かれて置いて帰られたら、確かに困るかもしれない。
 いや、困ったなーって思った時には既に噴水広場に戻ってるかもしれないけどさ。


「むぅ、アヤメちゃんはアレに襲われた事が無いから解らないんだよ」

「ん、スライムに食われたことなら別ので結構有るぞ?」

 結構有るのか。
 まぁスライムにも色々種類が有るし、強いスライムも居るだろうな。

「スライムとは違うんだよう。スライムみたいだけどスライムじゃない、得体のしれないスライムっぽい何かだよ」

「それもうスライムで良くないか?」

「違うのー! むぅ、こうなったら次の機会にアヤメちゃんを襲ってもらおうかな……」

「やめんか」

 本気で嫌そうだな。
 まぁ今日も散々な目に遭ってるし、そうでなくても当たり前かもしれないけど。



 ん、工事現場から大工さん達が出てきた。
 今日の仕事は終わりかな?

「やーれやれ。お、白雪ちゃん。丁度良い」

 ライカさんが私を見て話しかけてきた。
 どうしたんだろ。
 とりあえず呼ばれたし、近づいて挨拶しとくか。

「お疲れ様ですー」

「あらかた終わったよ。後は仕上げをするだけだから、明日の朝には完成だね」

 早っ!?
 なんで地下三階まで掘る様な工事が一日で終わるんだ……
 いや、上もだけどさ。


「どうも、ありがとうございますー……ってそうだ。おねーちゃん、通訳お願いできる?」

 お礼を言っても聞こえないのを思い出して、座ったままだったお姉ちゃんを呼ぶ。

「あ、うん。えーと、雪ちゃんが『ありがとうございます』って言ってます」

「いやぁ、こっちはちゃんとお代を貰ってるんだからね。礼はいいって」

 確かにお金は払ってるけど、それはそれ、これはこれだよね。
 ていうか普通一日で建たないし。
 ……いや、こっちだと普通なのかもしれないけどさ。

「で、休憩するのにその辺の空いたとこ使わせてもらって良いかな?」

「あ、もちろん大丈夫ですよー」

 ていうか朝も使ってたんだし、今更断らなくても。
 あー、まぁ居るなら一応言うか。



 おや、魔人のお姉さんが近づいてくるぞ。
 あ、アヤメさんが立ち上がった。

「そんな逃げないでくださいよー」

「いや、だってさぁ……」

 まぁ朝っぱらからあんなのにつき合わされちゃ、苦手にもなるか……
 みんな面白がって、誰も止めないし。
 いや、私もだけどさ。


「朝はついはしゃいじゃって、すみませんでした」

「え、あ、あー、うん」

 突然素直に謝られて戸惑うアヤメさん。
 一応迷惑をかけたって思ってるんだな。

「次からはちゃんと確認してからやります」

「いや、私にはやらなくて良いよ……」

 ……あー、「無理矢理付き合わせた事」を謝ってるだけなのね。
 まぁ本人的には素晴らしい物なんだろうし、自分が見るのも多分好きなんだろうなぁ。


「私は良いから、今度そっちの狐にでもやってあげてよ」

「いやいやいや!? 私も良いから! 朝のだけで十分です! はい!」

 唐突に振られて必死に断るお姉ちゃん。
 いや、そこまで必死にならなくても良いでしょ。
 本人がちゃんと同意を得てからって言ってるんだからさ。


「そうですか? 残念です」

 ちぇーって顔で、同僚が休憩の準備をしているところに合流する魔人さん。
 うん、大人しくしててください。
 色物は十分に足りてますから。

+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ