挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

303/729

303:師弟になろう。

 さて、ぴーちゃんはどこ行ったかな?
 あ、居た居た……ってなんか凄いなあそこ。

 呪術使いさんと【空間魔法】のおじさんの所に居るのを見つけて近づいてみると、そこだけなんだか違う遊びになってた。
 呪術さんはなんかぴーちゃんをモデルにしてハーピー人形作ってるし、おじさんは人形を足まで全部作って自分の足技を再現できるように練習してる。
 流石に普通に立たせるのは難しいから、軸足を地面に繋げつつ糸で吊り下げる形にしてバランスの補助をしてるけどね。


 で、それをぴーちゃんが横からじーっと観察してる。
 あ、人形の動きを真似し始めた。
 ぴーちゃんは手が使えないから、足技に興味があるのかな?

「ふむ」

 あ、おじさんも気付いた。
 まぁそりゃ目の前でやってるんだから気付かない方がおかしいか。
 真似てみるもどうもしっくりこない様子で、首を傾げて何回か試すぴーちゃん。


「ハーピーさん、蹴りに興味がおありで?」

「ぴっ。ぴーぅ」

 おじさんの問いかけに頷いて同意の返事を返し、羽を前に揃えて深々とお辞儀してる。

「教えてくれないか、という事ですかな?」

「ぴっ!」

 笑顔で頷くぴーちゃん。


「ふむ。悪い気はしないのですが……」

「ぴー……?」

 少し困った顔で言葉を濁すおじさんと、しょんぼりした顔で「ダメですか……?」と首を傾げるぴーちゃん。

「あぁいえ、教えるのが嫌だとか、教えられないとかいうわけでは無いですよ」

「ぴー?」

「ただ私の技をそのまま教えても、あまりハーピーさんの役には立たないかと思いましてね」

「ぴ?」

 おじさんの言葉に首を傾げるぴーちゃん。


「私の技術はほぼ全て、地上に居る事が前提ですので。ハーピーさんは地上で戦う方では無いでしょう?」

 あー、そっか。
 地上でのキックを空中でやっても、踏ん張る地面が無いから軸足の意味が薄いもんね。
 私もビンタする時、全身で回ってたし。

 というか上手く体重を乗せる蹴り技も何も、ぴーちゃんいっつもドロップキックだから間違いなく全体重乗ってるよね。

「それに私とハーピーさんでは足の造りが違いますので、相手に当てる部分も違います。ですので、体の動かし方から変えないといけないでしょうね」

「ぴぅ……」

 確かに、靴と鉤爪じゃ当て方が違うのかな?
 おじさんのキック、硬い靴を履いたつま先を叩き込むタイプみたいだし。
 逆にぴーちゃんの場合は鉤爪で突き刺したり掴んだり出来るもんね。

 ていうかぴーちゃんの脚、関節一つ多いし。
 いや、逆に曲がってるとこから先が全部足と言えばそうなんだろうけど、見た目的に。



「ですので教えると言うよりは一緒に模索していくという形になりますが、それでもよろしいですか?」

「ぴゃっ!? ……ぴー!」

 それじゃダメか……とガッカリしてた所に提案されてびっくりするぴーちゃん。
 おおう、気が変わらないうちにって事なのかブンブン頷いてる。

「それに私もいつかは飛んでみたくはありますしね。その時になって使える技が無いと、役立たずになってしまいますので」

 いや、それは慣れるまで地上で戦えば良いんじゃないかな?
 前衛が飛べないのは普通の事なんだし。


「実際に自分が飛んで練習する訳では無いので、飛べるようになったら逆に私がハーピーさんに教えてもらう事になりますが」

「ぴっ!」

 「その時はまかせて!」と羽で胸をバフッと叩くぴーちゃん。

「では互いの時間が合う時だけになりますが、これからよろしくお願いします」

「ぴー!」

 差し出されたおじさんの手を羽で挟んで、ぺこりとお辞儀するぴーちゃん。
 なんか私と関係無い所で交友関係が広がっていってる。
 いやぴーちゃんもちゃんと私が見てるのを知ってて、ダメって言わないからお願いしますって言ってるんだろうけど。

 あ、広がってはないか。元々知ってる人ではあるし。
 いや、そこはどうでもいいか。

+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ