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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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302/676

302:観戦して回ろう。

 さてさて、そのラキは頑張ってるかな?
 あ、ぴーちゃんがカトリーヌさんに飽きたのか他を見に行った。

 ……操ってる人と目が合ってビクッてされて、ちょっとしょんぼりして謝られてる。
 うん、まぁ仕方ない。
 現実だとそのまま逃げられるだけだから、謝ってもらえる分まだ良いよ。うん。


 お、やってるやってる。
 ってあれ、なんか攻守が入れ替わってるのかな?
 ラキがグローブ付けてる。

「別の遊びにしてみたの?」

「はい。いくらやっても捕まえられなかったので、お願いしてみたのですが……」

「ん、何か問題が有った?」

「問題と言いますか…… ラキさん、そちらの方が得意らしい上に、容赦も全く無いですね」

 あ、顎にまっすぐパンチが入って人形の首がバコーンって吹っ飛んだ。
 削り取るとかへこませるとかじゃなくて丸ごと吹き飛ばすとか、一体どうなってるんだアレは。


「あー…… まぁ、飛びかかる時限定の能力みたいなのもあるっぽいくらいだしね」

 私に向けて勝利のダンスを踊るラキを見ながらコメントする。
 今は完全に攻撃に備えてない状態みたいだけど、頭部を破壊したら勝ちってルールなのかな?
 レティさんも糸を置いて飛び散った土を人形の根元に集めてるし。

「よしよし、頑張ってるねー」

 踊りを止めて両手を上げ「褒めて褒めてー!」って顔をしてるので、近づいて人差し指でナデナデしてあげた。

「よし。ラキさん、もう一勝負と参りましょう」

 準備を終えたレティさんの言葉で、ラキが私の指先に頬ずりするのを止めて人形に向き直る。

「お互いに頑張ってねー」

 試合を始めた二人に手を振って離れる。
 ……あれ?

 そもそもあれって待ってる時間に遊んでるために渡した様な?
 まぁ良いか。
 別に他の用事が有るでもないし、そこまで夜遅くもないし。



「あ、白雪さ」

「あっ」

 横から近づいた私に挨拶をしようとしたカトリーヌさんが、ほっぺたに人形のパンチを受けて吹っ飛んだ。
 あれ、でも痛そうではあるけど無事だな。
 少なくとも首はちゃんと繋がってる。


「ご、ごめんカトリーヌさん! 大丈夫!?」

「いやお姉ちゃん、自分で当てておいて何言ってんの」

「いや、なんか当たると思ってなかったからビックリして……」

「ご心配なく。と言いますか、思ったより痛くないですわ……」

 あ、ガッカリした感じで戻ってきた。


「まぁ、よく考えてみたら同じスケールな訳だしね」

「そうですね。土で出来ているおかげか、重めの打撃ではありましたが」

「んー…… 多分素材じゃなくて、根元が固定されてるからじゃない?」

「ああ、なるほど」

 お姉ちゃんの推測に納得するカトリーヌさん。
 足が滑ったりしない分、パンチの反動を綺麗に受け止められるのかな。


「では、今度は石などで作って頂いて」

「いや、別に私カトリーヌさんを殺したいわけじゃないからね?」

 鞄を後ろに隠しながら言うお姉ちゃん。
 いや持ち主じゃないと多分出せないし、そもそもお姉ちゃんの持ってる石を使えとも言ってないし。
 ていうかその反応、その鞄どれだけ石入ってんの?


「残念です。ではこのまま練習を続けましょう」

「えー? カトリーヌさん相手だと、当たった時焦っちゃうんだけど……」

 うん、まぁそうだろうね。
 さっきのも挑発された勢いでそのままやってただけだろうし。

「大丈夫ですよ。先程は油断しただけですので」

「でもなー」

「本来でしたら、この程度の弱々しい攻撃しか出せないミヤコさんなどに、この私が吹き飛ばされるはずが無いでしょう?」

「うぬぬー」

 カトリーヌさんの挑発に唸るお姉ちゃん。
 しかしカトリーヌさん、人形の腕をぺちぺち叩いてる仕草や表情とか、見下す態度が手慣れてる感じだなぁ。

 ……あー、そうか。
 あの人の場合、自分がされたい対応を参考にすれば良いのか。


「よーし解った。そんな挑発が出来ない位、上達してやるんだから!」

「それで良いのです。この様な口が二度と聞けない様に、徹底的に打ちのめしてしまいましょう」

「いや、そこまでは別に…… ある程度当てられる様になればそれで良いよ」

「むぅ、案外落ち着いていらっしゃる」

 いや、カトリーヌさんが行き過ぎた事を言うから、逆に引き戻されてるだけだと思うよ?


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