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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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292/679

292:本人に見つかろう。

「それって、他の人と協力しちゃいけないのかな?」

「あー、押さえてもらったり回復してもらったりー? そこんとこどーなの?」

 お姉ちゃんとエリちゃんが、アヤメさんに質問を続ける。
 別にアヤメさん【騎兵】じゃないのにね。
 まぁ書いてあったかもってくらいで、知らないなら仕方ない程度のノリだろうな。


「終わってからの回復はともかく、捕獲自体に協力するのは良くないらしいぞ」

「一人でやらなくてはいけないのでしょうか?」

「発動条件に有るわけじゃないけど、成功し辛くなるみたいだな」

「あー、相手に自分の方が上だって認めさせなきゃダメーみたいな?」

「なんじゃないか? 私も書いてあるのを見ただけだから詳しくは知らんけど」

「なんだっけ、マウンティング?」

「文字通りですね」

 あー、無理矢理配下にするんだしそのくらい出来なきゃって事なのかな。



「そういう条件が無くて背中に引っ付いてれば良いだけなら、雪ちゃんが居れば一発なのにね」

「え? あー、弛緩毒ね」

「なんかそれ、出来たとしても初めのうちは乗った【騎兵】じゃなくて白雪の配下になりそうだな」

【騎兵】(お前)じゃなくて【妖精】(この人)に負けたんだ、という事ですね。おいおい認めさせていく感じでしょうか」

「まー出来ないっぽいから、想像してみても意味無いんじゃない?」

「まぁそうなんだけどな」

 うん、もしもの話は時間つぶしの雑談には良いよね。



「それにしても、一度は捕獲に成功してるって凄いねぇ」

 あぁ、それは確かに。

「前衛ボーナス無しの一対一でなんとか出来るくらい強いなら、もういっそ乗らなくても良いんじゃない?」

「いやいや、そういう問題じゃないだろ」

 エリちゃんがなんか言い出した。
 でもまぁ確かに、乗らなくても普通の前衛としてやっていけそうではあるね。
 乗っても問題無いくらいの大きな相手を、倒すどころか殺さずに乗りこなせてるくらいだし。


「まぁそれはともかく、まぐれではなく実力で制圧出来たのなら、終わった後の回復さえしてもらえばなんとかなるのでは?」

「回復を、頼むお金が、無いのです!」

「おわぁっ!?」

 アヤメさんのすぐ後ろから悲し気なシャウトが。
 驚いて振り向いたアヤメさんの陰に、鎧姿のちっこい女の人が立ってる。


「びっくりしたぁー……」

「あ、突然すみません。私の話をされていたようで、失礼ながら聞かせて頂いていたのです」

「あー、いえいえ。こちらこそ、なんか雑談のネタにしちゃってごめんなさい」

「いえ、良いのです」

 お姉ちゃんと騎兵さんがお互いに謝りあってる。
 まぁ知らない人が自分の事を話してたら気になるよね。



「ええと、という事はあなたがその【騎兵】さんなのですね?」

「はい。シャルロットと言います」

「ほへー、ちっちゃいのに強いんだねぇ」

「あの、強いと言って頂けるのは嬉しいのですが、背の事は気にしているので出来れば言わないで頂けると……」

「あ、ごめんなさい。以後気を付けます」

 口を滑らせたエリちゃんが深々と頭を下げる。
 でも実際、お姉ちゃんよりも更に頭一つは小さいな。


「で、お金って言うのは?」

「いやぁ、初期の資金は全て装備に消えておりまして。無償で人を使う訳にもいかず、ずっと一人で駆け回っていたので、頼める様な知り合いも居ないのですよ」

 はっはっはと笑うシャルロットさん。

「では、そちらさえ良ければ私が」

「いや結構。これも試練というものですよ」

 シャルロットさんがレティさんの提案を遮って断った。
 なんだろう、変に固い感じのする人だな。


「それにこの言い方で手伝って頂くと、それが目当てで口を挟んだ様に見えますしね」

「いやー、それは気にしすぎ…… いや、うん、確かに」

 お姉ちゃんが否定しようとして考え直した。
 うん、まぁ確かにそうなるかも。



「それにしても、そんな強いなら普通の前衛職でも良かったんじゃ?」

「何を言うのです! 【騎兵】ってカッコイイじゃないですか! カッコイイというのはとても大事でしょう!」

 ふと言ってみたお姉ちゃんに食って掛かるシャルロットさん。
 うん、なんか何気にこの人も残念っぽい感じがするな。

 まぁゲームなんだし、楽しむのは大事って意味では何も間違ってないか。


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