挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

279/679

279:教えたのを振り返ろう。

「で、まぁその後は普通に洗われて拭かれて服を着せられたわけだけど」

「雪ちゃんがお貴族様に……」

「いやなんで貴族?」

「まぁ一般人は全部お世話されるのを『普通』とは言い切らないよな」

「そこは別に良いじゃない……」

 仕方ないじゃん、やらせてあげないと悲しそうな顔するんだから。


「ああ、ラキも洗われて拭かれてたんだけど」

「何かあったの?」

「ぴーちゃんに雑に……っていうか仕方ないんだけど、ばふばふ拭かれて不満げだった」

「あー、まぁ羽だしな」

「そこは確かに、ある程度は仕方ないですねぇ」

「うん、ラキも解ってるから怒ってはいなかったしね。まぁ頭の上でむーって感じにぺちぺち叩いてたけど」

「あはは、可愛らしいねぇ」

 まぁ実際は猛毒持ちの危険生物でもあるんだけどね。


「うん。で、シルクはお仕事で残るって言うからまたラキとぴーちゃんを連れて、ソニアちゃんの所にお邪魔して」

「あれ、何か用があったの?」

「いや、なんとなく寄ってみただけなんだけどね。ノックしたらにゃんこがドア開けてくれてさ」

「ほー、器用だな」

「で、めっちゃ嗅がれた。石鹸の匂いが気になったんだろうね」

「いーなー。私もくんくんされたーい」

「遊びに行って指でも出しとけばいいんじゃない?」

「雪ちゃんのお返事が雑ー」

「いや事実だし」

 ていうかお姉ちゃん、ちょっと前に猫カフェに遊びに行ってたでしょうに。
 私入れてもらえないのに。ずるい。


「入ったらエリちゃんがベッドで寝てて、ソニアちゃんは奥で穴掘ってた」

「早速始めたんですね」

「まぁ他にやる事も無いだろうしね。私が来たのに気付いて戻ってきて、【錬金術】と【純魔法】を教えてって言われたんだけど」

「雪ちゃん、人に教えられるほど段階踏んでないよね?」

「うん。だから『こうやってたら取れた』っていうのを見せるくらいしか出来なかったけど、まぁ【吸血鬼】は魔力も強いんだし大丈夫じゃないかな」

「ポイント有ったら、そっち使えば良いのにな」

「やってみてダメそうならそうするって言ってた。で、捏ね始めたソニアちゃんにおひざに乗せられて、ひんやり気持ち良くってぴとって引っ付いちゃった」

 ん、これ言わなくて良かったんじゃ。
 まぁマッサージやお風呂の話しといて今更だな。


「躊躇せずに素直に乗るのが雪ちゃんだよねぇ」

「いや、いい加減この姿だと恥ずかしがってても仕方ないって開き直りたくもなるよ」

「注目されるのとそういうのとは違うと思うけどな。あぁ、白雪の場合はシルクちゃん達を甘やかしてたらそうなるか」

「人前でせっせとお世話されちゃうしね。まぁそれはともかくスキルの練習して、力仕事をやるのは新鮮だから穴掘りは結構楽しいよって話した」

「あー、あの見た目じゃ重い物とか持たせてもらえなさそうだもんね」

「うん、実際あんまり力は無いから助かるし嬉しいとは言ってたけど」

「ま、そうだろうな」


「で、一通り練習して気付いたら……」

 微妙に言葉を濁して、ジョージさんの方をチラッと見る。

「判ってるよ。どうせ寝てたんだろ?」

「あー、はい。サフィさんが寝てるエリちゃんの横ですやすやと」

「本当に自由な方ですね……」

「うん。まぁあんまり気持ち良さそうに寝てるから起こさずに、私は私でにゃんこのお腹にダイブしてもふもふを楽しんだよ」

「気持ち良さそうだなぁ」

「実に良いものだよ。一緒に居たラキとぴーちゃん撫でてたら、こっちも撫でてーって顔寄せて来たし」

「よし、後で私もお邪魔しよ」

 なんか宣言し始めたよ、この姉。
 まぁ私も可愛いにゃんこトークされたら自分も触りたくなるけどさ。
 ……現実じゃ無理だけど。


「で、そのままのんびりしてたかったけど草むしりに行かなきゃって思って、ソニアちゃんにサフィさん起こしてもらったんだけど……」

「けど?」

「ぷらーんってぶら下げられても起きないから、『あ、どうもジョージさん』って言ったら飛び起きた」

「怒られるのは怖いんだねぇ」

「だったらサボんなっつーんだよな」

「ですよねぇ。で、なんか文句言ってるから『後でジョージさんに襲撃されるのとどっちが良い?』って聞いたらしょんぼりして起こされる方がマシだと」


「まぁ必要かどうかは別として、護衛する相手を放って寝てるなんざ問題外だからな」

「そもそも仕事中に寝てる時点でアウトですけどね。まぁそれはともかく役場に行って、受付でライサさんにラキを預けて裏庭に行ったらカトリーヌさんが居たから一緒に作業したよ」

「ご飯をはんぶんこですわ」

「うん。で、ジョージさんが出てきてサフィさんを拉致していった」

「連れて行ったのは俺じゃねぇけどな」


「指示してたし似たようなもんじゃないですか。で、ジョージさんも帰ったからサクサク処理し始めたら、なんかこっち見たカトリーヌさんがペース上げるからさ」

「つい競争しちゃった?」

「うん。頑張ったけどお姉ちゃんのメッセージが来るまでに追い付けなかったよ」

「ジョージ様とお話されていて開始が遅れたのを考えますと、速度は圧倒的に白雪さんが上でしたけどね」

 でもまぁ負けは負けだよね、うん。
 遅れたのはこっちの都合だし。


+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ