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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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252/732

252:お話を聞こう。

 露骨にやる気を出したモニカさんは放っておいて、先にテーブルでくつろいでいた三人の所へ。
 なんか帰ってきたばかりにしては、妙にアヤメさんが元気だな。

「アヤメさん、何か良い事でもあったの?」

「いや、それがさ。昨日のマッサージに特殊効果が有ったみたいなんだよ」

「あー、コレットさんにゴリゴリされてたやつ?」

「うん。妙に体が動くなーってステータス見てみたら、なんかボーナスが入ってたんだよ。そろそろ時間切れなんだけど、痛い思いをした甲斐は有ったなぁ」

「丁度来てるんだし、今日もお願いしてみたら?」

「いや、そんな軽々しく頼める相手じゃないだろ…… そもそも他の仕事してる最中じゃないか」

 まぁホイホイ来てるから感覚が狂うけど、立場を考えると本当なら会う事すら難しい相手だもんね。


「む? なに、マッサージくらい構わんだろう? コレットよ」

「はい。姫様の仰せのままに」

 こちらの会話を聞きつけたアリア様が、ニヤニヤしながらコレットさんの了解を得る。
 悪い笑顔だなー。

「すいませんマジで勘弁してください。あれ本当に痛いんですよ……」

「うむ、身をもって知っているさ……」

 ちょっと遠い目になるアリア様。
 実は巻き添えが欲しいだけじゃないのか?


「そういうものですので、耐えて頂きませんと」

「うむ、解っている。解ってはいるのだ」

「痛い物は痛いですからね」

 なんか変な連帯感が生まれてない?
 いや仲良くなるのは良い事だけどさ。


「そういう事だ。まぁ必要な事だからな…… 仕方がない」

「頑張ってください」

「むぅ、他人事だと思いおってからに」

 と思ったら裏切った。
 まぁ誰だって痛いのは嫌だよね。
 一部(カトリーヌさん)を除いてだけど。



「ところで、今日は何か面白い事は有った?」

 なんとなく聞いてみる。
 まぁこれ、別に今聞かなくてもご飯食べてる時で良いんだけど。

「いえ、特にそういった事は。普通に戦って、普通に採取してきただけですね」

「あっはっは。雪ちゃんじゃあるまいし、そんないつも愉快な日常送ってないよー?」

「いや、人をなんだと思ってるのさ……」

 私だって別に騒ぎを起こしたい訳じゃないんだぞ。


「うーん、空飛ぶ災害?」

「真面目にそんな事言われても困るんだけど」

 ちょっと考えて出てきた妹の表現が「災害」て。

「まぁあながち間違ってもいないのではないかな?」

 おおう、アリア様まで……
 なんか扱いが酷くない?


「白雪は不服そうだが、実の所【妖精】は災害扱いされても仕方ない一面もあるからな」

「何かご存じなのですか?」

「遥か昔の事だが、【妖精】達の怒りを買って村を滅ぼされたという記録が残っている」

「えー……」

「雪ちゃん怖っ」

「いや待って待って。言うまでも無く私じゃないから」

 遥か昔って言ってるじゃないの。


「何故そのような事に?」

「詳しくは記されていないが、ある日ふらりと訪れた【妖精】の群れをもてなそうとしたところ、何が逆鱗に触れたのか突然暴れ始めたそうだ」

「雪ちゃん怖っ」

「だーかーらー」

 私じゃないっつーのに。
 っていうかその【妖精】達、理不尽すぎない?

 いや何があったのか判らないから、何とも言えないけどさ。
 もしかしたら私でも怒る様な何かが起きた可能性も、無いでは無いし。

 うちの子達がカトリーヌさんみたいな目に遭わされてたら、多分暴れるし。


「生き延びた人は居るのですか? あ、少なくとも【妖精】の仕業と証言した人が居る筈ですね」

「うむ。暴れ始めてすぐに、隣村に報告に走った一人だけが生き残った訳だ」

「よく逃げ切れましたねぇ」

「運が良かったのだろうな。記述からするとその者の他にも数人が別々に走ったそうだが、他の者達は皆そのまま消されてしまった様だ」

「雪ちゃん酷い……」

「ええい、しつこいお姉ちゃん。いちいち茶化すんじゃないよ」

「いや、だって思ってたより重くて」

「いやうん、まぁそれは解るけど」

 私も割と引いてるけど。
 普通討伐対象にされるだろう、そんな生き物。
 なんで優しくしろって言い伝えられてるんだ。


「二日後、村に戻った報告者が見たのは」

「もう勘弁して下さい……」

 うん、群れが災害扱いされても仕方ないのは良く解ったから。
 でも一人じゃそんな事は出来ないからさ。


「む? 惨状は聞きたくないか」

「よく解ったんで。もう災害でも何でも良いですから」

 惨状って言っちゃってるし。

「ふむ、そうか」

 良かった、素直に引いてくれた。
 あんまりそういう話されると、ぴーちゃん達にまで怖がられそうだよ。
 ちょっと手遅れな気もするけど。
 なんか退き気味だし。

 っていうか、レティさんはなんでちょっと残念そうなんだ。
 聞きたかったのか?

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