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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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247/676

247:起こしてあげよう。

「そういえば体を霧状に出来るみたいだけど、その状態で光を浴びるとどうなるの?」

 あるちゃんのお腹に埋もれてのんびりしつつ、穴の横で【錬金術】を覚えるための訓練をしているソニアちゃんに、ふと気になった事を聞いてみる。
 まぁ多分普通にダメなんだろうけど。
 自分で聞いておいてなんだけど、大丈夫な理由も無い気がするし。


「ん……? あぁ…… 一言で言うと、ダメ、かな……」

「ダメなんだ」

「霧状になるって、たくさんの小っちゃい粒に、ばらけるって事でしょう……?」

「まぁ、多分そうだろうね」

「という事は、光を浴びる、面積が増えて……」

「あー…… なるほど」

 大丈夫な理由どころか、ごく普通な感じのダメな理由が返ってきた。


「深夜に試してみたけど、霧にしたところが、すぐに蒸発しちゃったよ……」

「え、それ大丈夫なの?」

「左手無くなって、ちょっと痛かったけど、頑張って、魔法で治した……」

「ちょっとで済むんだ…… まぁ治せたなら良かった」

「うん…… 手、無いと撫でづらいし……」

 そこなのか。
 まぁ棺桶から出られなかった時は、えるちゃんとあるちゃんをもふもふする位しか、やる事も無かっただろうしなぁ。
 まぁ私だったら、それだけでもこのゲームにログインする理由になるけど。
 現実だと絶対無理だし。



 ってそういえば、私が魔力結晶を作れる事って言っちゃマズいんだっけ……?
 まぁソニアちゃんになら良いか。
 【吸血鬼】もどっちかっていうとこっち側の種族だし。

 まぁ一応、広めない様にお願いしておいた方が良いか。
 広めようにもここに住んでると、他人に会う機会って殆どないだろうけど。
 あ、別に掲示板とか現実側でとかならいくらでも話せるな。


「ソニアちゃん、さっき私、魔力を圧縮してたじゃない」

「ん……? うん」

「あれで作れる結晶、おっきいのだと凄い価値になるらしくてね」

「あ、出来るの、ないしょ……?」

 おや、言う前に察してくれた。


「そうそう。売りに出すのも止めろって言われちゃってるんだ」

「そっか…… 大丈夫、人に、言わない」

「ありがと。まぁ【妖精】を捕まえてどうこうなんて普通は出来ないし、一応って感じだけどねぇ」

「世の中、何があるか、判らないから…… 用心、大事だよね……」

「だね…… ちょっとラキ、あんまりあるちゃんの上を走り回っちゃ駄目だよー」

 (ひと)の体の上で暴れちゃだめだよ。
 っていうかあんまりちょろちょろ動いちゃうと、あるちゃんが反応しちゃうから。
 今猫パンチでバッと動かれると、私が巻き添えで死んじゃうよ。



 ……おっと、このままじゃずっとのんびりしてしまいそうだ。
 いや、別に絶対にダメって訳じゃないんだけど。

「よし、っと。ありがとね、あるちゃん」

 魅惑のお腹から離れて、お礼を言う。
 あるちゃんは口を閉じたまま、「ぬー」とちっちゃくお返事してくれた。

 ラキ、こっちおいでー。


「もう、いいの……?」

「うん。いや、本当はいつまでもぬくぬくしていたいくらいだけど」

「あ、やること、あるんだね」

「役場の裏庭の草むしり、昨日は行かなかったからねー。お弁当代わりの魔力結晶、在庫が心許ないんだ」

「そっか…… それじゃ、その人、起こす……?」

「あ、お願いしていいかな」

 私じゃゆする事も出来ないし、攻撃で起こすのも今は申し訳ないし。
 いやサボってる相手ではあるけど。


「うん…… おきて、おきてー……」

「んにー……」

 ソニアちゃんが近づいて肩をゆする。
 なんだその猫っぽい声でのお返事は。

「おーい…… んー、ちょっと、ごめんね……」

 おお、両脇に手を突っ込んで持ち上げた。
 ってまだ起きないのか。


「おきてー…… むー、どうしよう……」

「んー…… あ、どうもジョージさん」

「ふあっ!?」

 あ、反応するかなーって思って試しに名前出してみたら即座に起きた。


「あはは、嘘ですよ。おはようございます」

「おはよ……」

「えっ、あ…… 良かった……」

 そんな怖がるならサボらなきゃ良いのになぁ……


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