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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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246/673

246:起こさないであげよう。

「あ、と……」

 穴への魔力球の投下を、突然止めるソニアちゃん。

「どうしたの?」

「そういえば、アリア様の話だと、【純魔法】って……」

「ん? えーっと…… あー、なんか土が手に付くのが気になるから使うってだけだったっけ?」

「うん、確か、そうだったよね…… それじゃ、【錬金術】の、練習が先かなって……」

「あぁ、確かにそうかもね。【魔力武具】が無くても、これだけサクサク掘れてるんだし」

 研究所に行ってる間だけで、少なくとも三階層分くらいは掘れてるっぽい。
 どのタイミングで掘り始めたのかは判らないし、途中でおやつ休憩も挟んでるはずだけど。


「それに、霧になれば、落とせるから…… 本当に、掘る時に、気になるだけ……」

「あー。そう言えば手に土、付いてなかったね」

「こんな感じ……」

 ソニアちゃんが私の前に手を近づけて、もやもやっと手首から先だけを霧にする。
 おお、一部だけ変化ってのも出来るんだ。

 指に残ってたっぽい岩の欠片や細かい土が、ぽろぽろ落ちていった。
 フッと手が元に戻ると、綺麗に全部落ちていた。
 いや、まぁ一部だけ残ってたら何でだよってなるけど。


「おー、便利だねー」

「現実でも、出来たらなー……」

「あはは、気持ちは解るけどね。【妖精】も色々便利だし」

「まぁ、それはともかく…… その人、雪さんの、お友達……?」

「えっ? ……あー、ごめんなさい。言ってなかったや」

 いつの間にかエリちゃんの隣で、サフィさんが丸まってぐーすか寝てる。
 本当にすぐ寝るな、この人……

 というか、せめて見えないところでこっそりサボりなさいよ。
 いくらなんでも堂々としすぎだよ。


「この人は、役場で案内につけられたサフィさん。まぁ見ての通りな感じの人かな」

「にゃんこっぽくて、かわいい……」

「あ、そういう感想なんだ」

「これ、お耳触ったら、怒るかな……?」

「あー、まぁ一応、ちゃんとお願いしてからにした方が良いと思うよ」

 相手は猫じゃないんだしね。
 体に触るなら、ちゃんと許可を取るべきだろう。

 まぁその本人は、寝てたエリちゃんに勝手にひっついて寝てるけど。


「そうだよね…… 起こしても悪いし……」

「いや、この人一応今も仕事中だから、本当なら起こすべきではあるんだけどね」

「でも、すごく気持ち良さそうに、寝てるし……」

「まぁ、うん。用事が有るわけでも無いから、放っといてあげようか」

 さっき散々酷い目に遭ってたしね。
 まぁ移動する時には容赦なく起こすけど。



 そういえばぴーちゃん達は何やってるんだろ。
 あるちゃんとケンカとかしてなきゃ良いんだけど……
 いや、流石にケンカしてたら私もソニアちゃんも気付くか。

「あ、良いなー」

 棚の上で横になったあるちゃんのお腹に、ぴーちゃんがもふっと寄りかかってのんびりしてた。
 柔らかくて気持ち良さそうだ。

 なぜかラキはあるちゃんの頭の上に移動してたけど、嫌がってる素振りは無いから構わないのかな。


「雪さんも、混ざってきたら……?」

「うーん、それじゃお言葉に甘えて」

 ふわーっと近づいて行くと、一瞬だけあるちゃんのおててがピクッて反応した。
 うん、お願いだから我慢してね?
 ねこパンチなんて食らったら、お部屋が汚れちゃうからね。


 棚に着地して、あるちゃんのお腹の横から顔の方に歩いていく。
 近づいたらまた嗅がれた。そんなに石鹸の匂いが気になるのか。
 嫌がってる訳じゃなさそうだし、勘弁してもらおう。

 あるちゃんの耳の付け根にぽふっと手を当て、下に向けて滑らせる。
 感覚は鋭敏だろうし、私の力でも撫でられてることくらいは解ってくれるだろう。
 多分。


「それじゃ、失礼しまーす」

 一応断ってから、ぴーちゃんの横にもふっとダイブする。
 うおー、もっふもふだー。
 やっぱ猫のお腹って良いなー……

 珠ちゃんに比べると少しだけ硬めかな?
 まぁあっちは仔猫だし、そんなもんなのかな。

 でもこれもまた違う良さがあるからなぁ。
 それはそれ、これはこれってやつだ。
 なんか違う気もするけど。


 あ、ラキが駆け寄ってきた。
 よくそんなモフモフの上を軽快に走れるなぁ。
 あー、まぁ埋まるほどの自重も無いか。

 なんか、だらーんと伸ばした私の手の下に潜り込んで来た。
 良く解んないけど、とりあえず撫でておくか。

 横で見てたぴーちゃんも引っ付いてきたので、反対の手で羽を撫でてあげた。
 おー、これもまた違った感触で気持ち良いな。


 ……なんかあるちゃんもこっちに顔を近づけてきた。
 目を閉じて頭を差し出してきてるし、私も撫でてーって事かな?
 私の腕力じゃ撫でても大して気持ち良くないだろうけど、せっかくなので撫でまわさせてもらおう。


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