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VRMMOで妖精さん 作者:しぇる
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221/676

221:毛繕いしてあげよう。

 ふかふかの羽毛を私が楽しむだけじゃ悪いし、整えてあげようじゃないか。
 自分で毛づくろいしようにも、背中はやりづらいだろうしね。

 【魔力武具】でブラシを作り、ぴーちゃんの背中にさくっと当てる。
 ブラシって言うか毛が曲がらなくて剣山みたいだけど、とがらせてないから大丈夫だろう。

 丸っこい毛先で地肌をマッサージするように、ぐにぐにと羽毛を梳かしていく。
 お、気持ち良いのかな?
 ふすーって息の抜ける音と共に肩の力も抜けた。


 よーしよしよし。はーい、腕上げてー。
 背中は大体終わったので、ぴーちゃんの左腕をぐいっと持ち上げて横側に取り掛かる。
 おっとごめん、腋の辺りはちょっとくすぐったかったか。

 えい、こちょこちょー。
 ……ごめんって。謝るからそんな悲しそうな目で見ないでよ。
 真面目にやるから。

 力を入れるとくすぐったそうだったので、押し付け過ぎない様に優しく撫でる。
 毛先が半端に触れるのもくすぐったそうだったけど、気持ち良いのと半々って顔だったので良しとしてもらおう。


 さて、脇の下から腕を通して前側だ。
 前に回ろうかと思ったけど、なんか私と密着してる方が嬉しいみたいだし。

 おや?
 後ろから抱き着くみたいにピッタリひっついたら、甘える様にこちらに体を預けてきた。
 頭を撫でてやろうかと思ったけど両手はぴーちゃんの腕の下を通してて塞がっているので、ラキがやってくるみたいにほっぺたですりすりしておく。

 おぉ、なんかふにゃっと力が抜けた。
 ほーれすりすりー。よろこべー。


 続けてても仕方ないので、頬ずりを切り上げて前側に取り掛かる。
 右手をぴーちゃんの体にぐるっと回して、下から障害物を避けて左肩の前に当てて羽毛を整えていく。
 下まで行ったら上に…… 行こうとしても邪魔なでっぱりが有るので、その付け根から下を撫でる。

 む、左手で持ち上げて下にブラシを差し込んでみたけど、やっぱり重なってる所は暑いのかな。
 汗をかいちゃってるのか、少ししっとりしてるぞ。

 ……羽毛で少し隙間が出来ててこれなら、密着してて更に大きいカトリーヌさんは大変なんじゃなかろうか。
 別に良いか。別にね。うん。


 試しにブラシを持った右手から、ひんやりした風を送ってみた。
 お、気持ち良いんだな。
 それじゃブラシの真ん中から冷風を噴き出させながら梳かしてあげよう。


 左側の重りの下を済ませたら、今度は付け根から上に向けてブラシを滑らせる。
 毛並みがどうなってるのかと指で探ってみたら、どうも外周から先端に向けて生えていってるみたいだし。

 すいすいと左の外側から順番に下半分を撫でていく。
 真下を通過して内側へ。

 むぅ、引っ張って隙間作らないと手が入れづらいな。
 左手でぐにっと外に寄せて、谷底から外に向けて動かしていく。
 抱きしめられてる時は意識してなかったけど、こっちもやっぱり少し湿り気味だな。


 というかなんか少しぴーちゃんの体温が上がってる気がするけど、気のせいという事にして左側のねずみ返しを引っ張ったまま右の内側に作業を進める。
 あ、手が滑っ…… うん、挟まれた勢いでブラシの毛先がぐにって強く押し付けられたのは謝るからさ。
 私の口元に後頭部をごりごり擦りつけるのは勘弁して?

 むー、やわやわぬくぬく。
 でも挟まれてたら動かしづらいので、再度左手で引っ張って隙間を作る。

 内側が終わったので左手を離し、今度は左手を下から通して右側を持ち上げる。
 冷風を送りながら毛並みを整え、外側まで終わったら両方まとめて左腕に乗せて持ち上げて、付け根から下に向けてスッスッと撫でつけていく。


 下半分を済ませたら右手のブラシをぴーちゃんの首元に当て、鎖骨を経由して左肩に向けて滑らせる。
 肩の辺りに羽毛は無いから、あんまり肩を撫でる意味は無いんだけどね。
 左手はもう抜いても良いんだけど、やってる間は支えておいて下に隙間を作ってあげるとしよう。
 せっかく冷やしたのに、すぐにじめっとしてもかわいそうだし。

 羽毛の流れに沿ってふにふにの上側も整えて行き、最後に右肩まで撫でてからブラシを消す。
 支えてる左手もそろそろ厳しいから、下ろして引き抜くとしよう。


 お腹をぽんぽんと軽く叩いて、ぴーちゃんの腕の下から自分の手を引き抜いて後ろに下がる。
 ついでなので肩も揉んであげよう。
 大きな羽をバサバサ羽ばたかせて飛んでるんだし、疲れちゃうだろう。

 両肩をわしっと掴んで、背中側の筋肉をほぐす様にもにもに親指を動かす。
 お、良い感じなのかな?
 ほふー……って息が漏れてる。


 やっぱり仕方ないし慣れてるとはいえ、動かし続けてると疲れも溜まるよね。
 よしよし、任せなさい。

 一旦手を離してぴーちゃんのお腹に左腕をぐるっと回し、上半身を抱える様にして右手の親指で背中をぐりぐり。
 おきゃくさん、こってますねーってね。

 初めはくすぐったかったのか少し力が入ってたけど、続けていくうちにだんだんとぐんにょりしてきた。
 ほらほら、もっと力抜いて。リラックスリラックス。


 ん? カトリーヌさんが静かに私の正面に来た。
 え、ぴーちゃんを下ろせって?
 いや、良いんだけど何で言わずにジェスチャーで伝えようとするんだ。
 ぴーちゃんが我に返って、遠慮するのを防ぐためか?

 ティアーナさんが持ってきたのであろうお布団を敷いていたので、そこにうつ伏せになる様にぴーちゃんを寝かせる。
 あ、顔の下に枕を敷いて両方の羽で抱えさせて、顔を正面に向けた。
 まぁさっきのままだと息がしづらいだろうしね。

 え、転がったぴーちゃんに跨れって?
 まぁ良いけどさ。
 ぴーちゃんも頑丈だから私が乗っても問題ないし、真上からの方がやりやすいし。

 その割に私の力で揉んでも効果があるのが謎だけど、そういう物と割り切るしかないな。
 謎仕様なんて今に始まった事じゃないし。


 で、カトリーヌさんはそこに正座したって事は脚を揉んであげるのね。
 よーし、前傾して体重かけて、むにむにー。

 ……おい後ろ、私の尻も一緒に揉むんじゃない。

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