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つまらないものでも、ないよりはマシと先陣を切ってみる ヤオヨロズ企画

作者:里宇都 志緒
「なあ、おぬし知ってるか?」
「なに?」
「わしらの中で一番を決めるって話やけど」
 そう口にすると、周りからかすれ声の返事が集まった。
「そういえば、風の便りで聞いたな」
「せやけど、どうやって順位つけるんやろな」
「それもあるけど、部門はどうするんやろ」
「部門ってなんや?」
「ほれ。美しいとか、背が高いとか、胴回りが太いとか」
「それでいうたら、何年生きてるかってものあるで」
「ぎょうさん集まって、見ごたえあるとか荘厳であるとか」
「もっと大きく考えたら、地域枠ってのも考えられるで」
「そやな。白神とか屋久とか強力やな」
「それやったらなんといっても富士やろ。日本一の霊峰のお膝元や」
「わしらのエリアでいうたら、吉野とか紀伊のあたりか」
「まあなんにせよ、わしらみたいな、しなびたもんには関係ないわ」

 山に柴刈りに入ったおじいさんは、きょろきょろと視線を走らせた。
「どうも今日は山がにぎやかじゃな」
 ヒュウヒュウと枝の間を抜ける風が鳴く。
 ちなみに、おばあさんは川に洗濯にいっている。
 このあと日本むかし話史上において、超メジャーなヒーローが誕生するのだが、それはまた別の話。
 立ち枯れになった木々の枝を鉈で払いながら、おじいさんはひとりごちた。
「枯れ木も山ににぎわい。なんつって」
 アア、とカラスの返事がこだました。


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