Episode 6
「よし、そこまで言うなら見せて貰おうか。今日は丁度、満月だしな」
ナギはそう言って、全員連れて外に出た。
「お前、満月を見ろ」
ナギに言われ、ハヤタは夜空を見上げた。しかし、月は雲に隠れていて見えなかった。
「満月なんか出て無いよ?」
そう言って、人を疑う様な目でナギを見つめるハヤタ。
(まずいな・・・また何か言われるかも。何か言い訳を考えねば!)
と、ナギが言い訳を考えていると、ハヤタが唐突に言った。
「所で、さっきから金髪とか変身とか、良く解らないのですが?」
えーっ!?──ハヤテ、ナギ、マリア、歩は驚いた。
「さっきの公園での事覚えてないのか?」
マリアの問いに、ハヤタは首を振った。勿論、横にだ。
「僕、金髪に為りました?」
その時、マリアの顔に黒い影が出来た。
(えっと、これは何と申したら良いのかしら?)
「そう言えば、ハヤテ君がまだ潮見にいる時も同じ様な事あったよね」
「そうそう、あの時は朝月くん、セ○○ークーラになっちゃったんだよね」
「せ、セ○○ークーラって、あのアニメのか!?」
ハヤテと歩は首を縦に振って頷いた。
「でも結局、本人は覚えてなくて」
「えー、僕セ○○ークーラになっちゃったんですか?」
「満月を見てね」
「ちょっと待て、サ○ヤ人は大猿だろ!?」
ナギは突っ込んだが、ハヤテ、歩の二人は首を横に振った。
「確かに、朝月くんはサ○ヤ人だけど、大猿には変身しないですよ。大猿に変身するサ○ヤ人は鳥○ 明のドラゴン○ールだけですよ、お嬢様」
その時、織田倉と眼鏡を掛けた男が現れ、
「見付けたぜお嬢ちゃん。さぁ、僕たちと行こう!」
と、マリアを捕まえ、連れて行こうとした。
「またお前らか・・・」
ハヤタはそう言って、目にも留まらぬスピードで織田倉を仕留め、気絶させた。
「マリアさん、何なんですかあの人達?」
ハヤテの問いに、マリアは答える。
「元メイド狩りのツンデレ狩りだ」
「朝月くんと互角に戦闘ってますけど、強いんですか?」
「強い、途轍もなく強い。金髪に為るのが見れるぞ、ナギ」
「何、本当か!?」
それを信じたナギは、咄嗟に視線をハヤタに合わせた。
「貴様、一度俺にやられているのにも関わらず性懲りもなくマリアさんに手を出すとはな」
「僕はね、好きな人の為なら絶対に諦めない」
「何を言う?人間諦めが肝心だ!」
ハヤタはそう言って、男を蹴り上げた。
「うおー!」
男は悲鳴を上げて空高く飛んで行った。
キラーン!──男は星の如く輝いて消滅した。
「おいマリア、金髪にならないでは無いか」
ナギはそう言って、マリアを睨んだ。
(おかしいですわね・・・)
「もう良い。ハヤテ、帰るぞ!」
ナギはそう言って、去って行った。
「えっ、あ、お嬢様、お食事の方は?」
と、ナギを追うハヤテ。
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