03.心境の変化
―――パタン
静かに病室のドアを閉める。
「服部。灰原が目ェ覚ましたぞ。」
「お、さよか。」
白い壁に寄りかかって携帯の画面をみつめていた服部は、あまり興味なさげに顔を上げた。
「…んだよ。顔あわせねぇのか?」
「ああ…俺はあの姉ちゃんあんま好かんからな。」
…ま、別にいいけど。
「ところで…」
服部はそう言って携帯の画面を閉じる。
遠山さんとメールでもしてたんだか…
「大丈夫なんか、組織の方は…」
「ああ…」
そう、俺たちは組織の本拠地を突き止め、ジンを追い詰めた。
油断した俺は、ジンに殺されそうになり、それを庇って灰原が怪我を負った…
灰原が気を失ったあと、FBIが突入してきて、ジンは自決…
組織は壊滅した。
幸い薬のデータも残っており、それを回収したが、灰原が意識を失っていたため、俺はまだこの体のまま……という理由だ。
「で、毛利のねーちゃんには、なんも話してへんねやろ?」
「……ああ。」
蘭にはまだなにも話していない。
元の体に戻ったら、全てを話そうと思っている。
だから灰原の怪我のことは、博士と服部、FBIの人たち以外には「たまたま事件に巻き込まれた」という風に言ってある。
「ま、よかったな。あの姉ちゃんが目ェ覚まさんかったら、お前ちっさいままやからなぁ。」
…確かにそうだけれど。
俺は、薬がどうとかって、あまり考えていなかったかもしれない。
……ただ、目を覚ましてほしかった。
俺の目の前でアイツは撃たれた。
驚いた。アイツが俺を庇って撃たれるなんて…。
夢にも思っていなかったから、つい、自分を見失って取り乱しちまった。
まぁ、普通そうなんだろうケド。
足元に広がっていく血の海に、ただ、呆然と立ち尽くして。
突入してくるFBIの足音、叫び声も、どこか遠くに聞こえて。
『守ってくれるんでしょ?』
いつかのアイツの訴えが、脳裏によみがえり、何度もこだました。
ああ、俺は、コイツを……守ってやれなかった。
約束を、守ってやれなかったんだ、と。
信じたくない現実と、自分への嫌悪感に、息が苦しくなった。
(は、灰原…)
「工藤っ!!」
服部の大声で、我にかえる。
「…あ、わりィ。」
「なんやねん。何度呼ばせるんじゃ、バカタレ!ボーっとしてたで?お前。」
「や、ホント…わり。」
「………」
服部が静かに俺を見ていたことに、
意識が朦朧としていた俺は、気づかなかった。
こんにちは!南川です。
いや〜、なかなか話まとまりません;
どうぞ、飽きずによんでやってくださいぃ
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