《映画クレヨンしんちゃん&銀魂》大嵐を呼ぶ!踊る暇がありゃ映画を救え!!(1/30)縦書き表示RDF


クレヨンしんちゃんと銀魂という、二大下ネタアニメをコラボさせた、めちゃくちゃな作品です。読み終わったら是非感想をお寄せ下さい♪
《映画クレヨンしんちゃん&銀魂》大嵐を呼ぶ!踊る暇がありゃ映画を救え!!
作:虹純晶



その壱:子供の時興味なかったアニメが大人になると妙に面白かったりする


「おいー、神楽かぐら!ちゃんとビデオ買ってきたかあ?」
「大丈夫アル。録画用ビデオ買ってきたアルヨ。」
ここは、江戸・かぶき町の一角にあるスナックの二階に位置する〔万事屋よろずや銀ちゃん〕の中。主の坂田銀時さかたぎんときとバイトとして働く神楽の会話を耳に止め、神楽と同じくここで働いている志村新八しむらしんぱちは顔を上げた。
「銀さん、今夜見たいテレビでもあるんですか?」
時刻はもう夕方。新八は今日は万事屋に泊まるつもりだったが、時々は姉のおたえがいる亡き父の道場へ帰るようにしている。
「おう、今日はどーしても見逃せない番組があるんでな。なあ神楽。」
「ハイアル。」
「で、何を見るんですか。」
「これだ。」
銀時は新八の前にテレビ欄を突きつけ、ある一箇所を指差した。新八は顔を近づけ、読んでみた。

『午後7:00〜 映画クレヨンしんちゃん  伝説を呼ぶ!踊れ!アミーゴ!』

「………」
「な?見逃せねーだろ。」
「…銀さん、神楽ちゃんはまだしも、その年でこんなもの見たいんですか。恥ずかしいと思わないんですか?」
「るせーな、お前だっておつうちゃんのライブに変な格好で出かけて何か大声で叫びまくってバカなことして、恥ずかしくねーのか。」
「バカとは何だ!僕らはお通ちゃんを守る聖軍なんだ!!」
「黙ってろ、ダメガネ!」
「てめーも黙ってろ!ていうかあんたら、いつもはそんなの見てないじゃないですか。どうしてまたいきなり…」
「あー、神楽が先にハマっちまってよお。何か主人公のちんのすけとかいうやつの、大親友っていうガキのファンになちゃって。何だっけ、風見くん?」
「風間くんアル!それにちんのすけじゃなくてしんのすけアルヨ、銀ちゃん。いい加減覚えるアル。」
「いや、俺ネネちゃん以外の名前は大して覚える気ないから。」
「ネネちゃんって誰ですか。」
「しんのすけのお友達アル。銀ちゃんはその子のファンアルヨ。はっきり言ってあんな性格悪い暴君女のどこがいいか、私分からないネ。」
「うるせー!その暴君っぽくてでもウサギのぬいぐるみ殴るとこがちょっと可愛かったりするのがいいんじゃねーか!大体てめーだって、あんなエリート気取りのマザコンオタク幼児のどこがいーんだよ!お前オタク嫌いだろうが!」
「マザコンもオタクも、6歳未満ならOKアル。エリート気取ってるけどやっぱり普通の男の子みたいなとこが可愛いアルヨ!」
「何だとテメー、ネネちゃんはなあ…」
「あのちょっと、二人とも…」
「部外者は黙ってろ、ボケエ!」
「いや、そうじゃなくて………」
新八は困った顔で、時計を指差した。
「いいんですか?もう7時5分前ですけど。」














「大丈夫か、新八?ちゃんと録画してるか!?」
「大丈夫ですってば、しつこいなあ。僕の言うこと信用できないんですか。」
「新八みたいな地味顔は、頼りなく見られやすいアルヨ、覚えておくアル。」
「余計なお世話だ!」
新八が言い返した時、CMを流していたテレビ画面がぱっと切り替わった。
『今日は2時間スペシャル!2006年公開の映画踊れ!アミーゴをお送りするゾ!最後にお楽しみがあるかも知れないから、見れば〜。』
「これがしんのすけアルヨ、新八。」
「『見れば〜』って、何かいい加減そうな感じの子ですね。」
「仕方ねーよ、そういうキャラが売りなんだから。それより映画始まるぞ。確か始めは、よしなが先生たちが…」
「そうアル、よしなが先生がニセモノに捕まるアル。」
もはや話についていけない新八は、黙ってテレビ画面を眺めていた。






ところが。



「あれ?」
「どうしたアルか。」
映画が始まるどころか、テレビには何も映らず、さあっと白い光を放ち始めたのである。
「おい新八、やっぱお前何か間違えたんじゃないのか。」
「間違ってないですよ。大体おかしいのはビデオじゃなくて、テレビの方でしょ。」
などと言い合っているうちに………。








ビカアァァァァン!





「うわっ、まぶしっ!」
「目え開けられないよお、銀ちゃーん!」
「何かで顔隠せ…って神楽てめ、どこに顔突っ込んでんだコラ!!」
「一体どうなって…」

そこまでだった。あとは目を潰すような閃光に頭の中を塗り尽くされ、銀時たちの意識は逆に、闇の中へと落ちていった。








三人とも、まるで予想していなかった。これが命がけの戦いの、序章であることを………。












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