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笑顔が愛おしくて ~ベトナム恋愛奮闘記~ 作者:KON
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ぎこちない笑顔

広い工場の中はまだ閑散としていた。

工場長が現地のスタッフ全員を集めて、まだぎこちない英語とベトナム語を織り交ぜながら
僕を紹介してくれている。
現地の大卒スタッフ男女10名、高卒男女50名、総勢60名くらいの人数だろう。

工場長が僕になにか一言を求める合図を目でしていたが・・・
僕は、手で小さくバツ×を作って、NO,NOと.....

しゃべれませんよ・・・まだ・・(ハズ!!!

朝礼が終わると、

「 chao anh ! Mr,Gotou・・」(こんにちわ!、後藤さん・・)

さっき、通勤途中で手を振ってた女の子が僕に名札をつけにやってきた。

バイクに乗ってたときには月光仮面のような格好で顔がわからなかったが、
いま、こうして素顔をみるとなかなかの美人である。
ベトナム美人ってこういう人を言うんだろうなぁ~

.....ワチュ、ユア、ネイム?

「My name is Tam. Nice to meet you」(私の名前はタムです、よろしくね。)


.....タ、タムさん?

「Yes!」


.....ナイス、トゥ、ミート、ユウ、ツウ・・・・・(こちらこそ・・)

さらに僕はぎこちない英語で、

.....Why ...... attach ...the mask .and............?

なんで通勤にマスクや帽子、グラサンなんてしてるのか聞いてみた。

彼女が言うには、マスクはバイクの排ガス防止や日よけ対策、
もちろん、肌を露出しない格好をしているのも日焼けをしないためだそうだ。

なんでも肌が白いことが美人の条件らしい。

「そうだ後藤、タムさんにこの工場の中を案内してもらうといい。」

.....は、はい。


「タムさんは、英語が堪能で、日本語だって、少し話せるんだから・・」

.....工場長、それ、、、早く言ってくださいよ、、、

それからタムさんは、満弁な笑顔をこぼしながら工場の中を案内しだした。

僕はというと、不安でぎこちない笑顔とぎこちない語学で・・・・・
ただただ、案内について行って、笑ってうなずくだけであった。

・・・・・はずかしい。

英語もろくに話すことができずに、この海外まで来てしまった自分が恥ずかしかった。

さらに、このあとの現地スタッフとのミーティングでも、
それは痛切に感じるのであった。

ぎこちない英語でも、豊富な単語を知っていて堂々と話す工場長たちがうらやましかった。
言葉の壁・・・とりあえず、乗り越えなきゃ・・・・・。

今日、初出勤で痛切に思った。

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