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笑顔が愛おしくて ~ベトナム恋愛奮闘記~ 作者:KON
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道に迷ったガイド

「あっ、という間だったね。」

「ほんと楽しい時間って、あっ、という間。」

僕たちは、 ホーチミン市内を見上げるような夜景クルーズを満喫した後、
近くのホテルのバーに来ている。

「ねっ、もう少しこのサイゴン川を見ながら飲みたいな。」

「後藤さん、、もう少し私たちのガイドに付き合って?」

「いいんでしょ?、、、この後に何か予定あるの?」

ということで、サイゴン川を眺めて飲めるマジェステックホテルの
8階にある「エム・バー」にいる。

少し心地よい生バンドと、夜景とドリンクを味わうことにした。。


「後藤さん。」

.....ん?


「日本はどっちのほう・・・・・」
彼女たちが言った。

.....さぁ?、、そういえばどっちだろう。


「わからないの・・」

.....見失ったかな?


「え?」

.....うん、ここに長く滞在してたら見えなくなった。


「後藤さんは、彼女いるの?」

.....なんだよ急に?


「なんか、日本に彼女を置いてきたように聞こえたから。」

......!!


「なんとなく・・・。」

.....。


「だって、ここの人たちの素敵な笑顔に毎日包まれていたら、

見えなくなるのかなって。」

.............。


「意味深だね、、」
もう一人の相方が言った。


「違ったらごめんね。」


.....別に謝ることもないさ、


.....確かにそのとおりだし、



「・・・・・・・・・・!!?」

....でも今ね、その笑顔も見失いそうなんだ。


「え!!?」

.....ほんとはね、自分自身にガイドしてあげたいんだよ。
恋愛方向音痴だからね。


そんな中、ドリンクが運ばれてきた。

.....とりあえず、乾杯しようか。


「そ、そうだね。」

「うん。」

.....今度は何に?


「目の前にいる道に迷ったおかしなナビさんに!」


「ゴールにちゃんとたどり着けますように!」

.....ゴールね、


「それじゃ、改めて、後藤さんに・・」


かんぱ~い( ^_^)/□☆□\(^_^ )

テラス席から眺めるサイゴン川、彼女たちの自然な笑顔、
そしてたくさんの流星のように道路を流れるライトの群れに、今日一日の満腹感を味わった。


僕は、タクシーで彼女たちを近くのホテルまで見送ったあと、
そのまま、滞在しているホテルへと向かった。

常時、彼女たちは笑顔を絶やさなかった。

このサイゴンの夜景に彩りを加えるように・・・

そして、僕にも・・・

足りなかった色が、少しずつ見えてきた気がした。

ひとり後席、

タクシーのスピーカーからは、
切ないベトナムミュージックが車内に溢れる♪

僕は、ポケットの中で・・課長からの手紙を握りしめていた。

トゥイ・・・

もう、戻ってはいけないと決めたのに・・・・

今は・・ただ、会いたい。


Thuy...Xin loi..


小さくサイゴンの夜につぶやいた。

僕は、気が付かないうちにタクシーの運転手へ
トゥイのいるお店のネームカードを差し出していた。


このサイゴン・ホーチミンで見つけた大切な笑顔。

僕のもう一本の大きなかけ橋。

トゥイのいるお店へと・・・
タクシーはまた、サイゴンの灯りの群れの中へと入っていった。

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