挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
笑顔が愛おしくて ~ベトナム恋愛奮闘記~ 作者:KON
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

46/73

キスしようか?

「最高~~!」

そう、ここは・・・ミトー、メコンデルタ。

ホーチミン市内からおよそ3時間弱かけてのバスツアーだ。
バスから降りると、広大なメコンデルタが目に飛び込んでくる。
そこから、小さなモーター付きの木造船に乗り込んで、
中州にあるタイソン島へ僕たちは向かっているとこだ。

昨日のサイゴン川クルーズのディナーに行けなかったことで、
今日はお詫びの代わりに休みを取って、
このミトーへのツアーを、一緒に参加する羽目になったのだ。

さらに、彼女の友達は?、というと・・・・・
お腹を壊してホテルで休んでいるのである。
僕の代わりに課長が、サイゴン川クルーズに二人を招待してくれたのは良かったんだけど・・・

彼女の友達の方は、まだ免疫ができてないにもかかわらずに異国の料理を食べ過ぎ、いや飲み過ぎが原因で今でも動けないらしい。
ってゆうか二日酔いなんじゃ?

ってことで、その代理でこのツアーに参加できたってこともある。
もちろん、本日、工場長から特別に休暇をもらってのこと。

ただ、ここに来るまでのバスの車中で、
ずいぶんと、昨日の約束をすっぽかしたことを攻められたことは言うまでもない。
なんたって、少し元気そうなトゥイの顔を眺めてきたのだから・・


「ほんとに、ほんと?・・急な仕事って・・・」

......課長から聞いた?、、、そのとおりだよ。

おかげで昨日の深夜、課長の麻雀に遅くまでつきあう羽目になってしまった。


しかし、遅くまでの夜更かしが吹っ飛ぶくらいの、
このメコンの爽快な天気と心地よいほどの風が快適だ。
本日、仕事をしている仲間たちにすまない思いだ。

彼女の方もバスの中とは違って、とても気分爽快っていう表情を見せる。


「ほんと、最高~!」

.....昨日のサイゴン川クルーズも最高だった?


「ええ、思った以上に最高な思い出ができたわ。」

.....そう、良かった。


「海鮮料理もおいしかったし、生バンドも夜景も素敵だったよ。」

.....僕が働いている工場近くの通りの道も通ったでしょ?


「うん、課長さんが教えてくれたわ。」

.....そう。


「その課長さんがね、・・昔は、私たちが乗っているこの船から、
飲み終えたビールやジュースの空き缶を、サイゴン川に投げ捨てていたんだって・・」

.....今は、だめだよ。


「そうよね。でも、その空き缶をね、川の中に泳いで拾い集めている少年たちがいたって聞いて、信じられない思いだった。」

.....空き缶を集めてお金に換えたり、民芸品を作ったりして生計を立てて頑張って生きてたんだね。


「少し前まで、ここで戦争が起きていたことだって忘れちゃいけないんだなぁ~って、」

.....そうだね。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
彼女は、メコンの大河を遠く見渡した。

.....どうした?、急にセンチになって。


「ねぇ~、マー君。」

.....ん?


「キスしようか?」

......えっ?


「昔みたいに・・・・」

.....この船に乗っているの僕たちだけじゃないんだよ。


「このすげ傘があれば・・・だいじょうぶじゃない!?」

...................!!

+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ