挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
笑顔が愛おしくて ~ベトナム恋愛奮闘記~ 作者:KON
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

4/73

異国の夜

彼女との遠距離恋愛の不安を抱えながら、
長期ベトナム滞在となった僕が、
初めて足を踏み入れた海外がベトナム。

「ようこそ、ベトナムのサイゴンに!」

.....課長、お元気ですね。
平塚課長は、生産技術担当で僕が一番お世話になった元上司だった。

どこが聞き覚えのある声とともに課長が僕を見つけるとすぐ、
ほかのメンバーたちも人ごみの中から僕を出迎えに現れた。

「ひさしぶりだな、ほんとによく来たね。」

立井工場長である。
入社当時、一年間お世話になった配属部署の当時、部長であり、
僕が前に努めてた会社の工場長だったのが、今はベトナム工場の工場長。

「よぉ!」.....僕より一ヶ月先に来ている一年先輩の北沢さんだ。
北沢さんは、総務、管理を任されている。

それに関連会社であまり面識のなかった
製造担当の村瀬部長。

「初めましてだね、よろしくお願いします。」

.....こちらこそ、よろしくお願いいたします。

みんないい色に焼けていて短パンにTシャツという格好でこの国の人たちに溶け込んでいた。


「ホン・ハァー!」

タクシーを捕まえると助手席に乗り込んだ課長が運転手に行き先を告げていた。
僕は、初めて課長から聞く流暢なベトナム語に驚いた。

・・・・・ホン・ハァー

どうやらこれから長くお世話になる街の名前らしい。

しかし・・そこは、タクシーの外の景色を見るまもなく到着した。
せいぜい5分ぐらいであろう。

タクシーの料金表示を見ると、
11000ドン?・・・・・日本円でいくらなんだ?

しかし、空港までも歩いてこられるような距離を、
タクシーで出迎えてくれるのだから、きっと安いんだろうなぁ。


ベトナム寮-

思ってたより立派な白い三階立ての建物が目に飛び込んでくる。
工場長が、門のインターホンのブザーを鳴らすとすぐに、
若い女の子二人の笑顔が僕を出迎えてくれた。

「Xin Chao!」(こんにちわ)

ここの寮長でもある課長が、僕に彼女たちを紹介してくれた。

ひとりがここのオーナーの娘で掃除、洗濯一般を担当してくれているハイさん。
もうひとりが僕たちの料理を担当しているロアンさん。

とても気さくで明るい20ぐらいの女の子たちだ。

そのあと、課長がこの寮のしきたりから部屋の使い方まで淡々と説明・・・・・
僕の部屋は三階の三部屋あるうちのひとつだ。
ちゃんと一部屋づつトイレとバスもあってちょっとしたミニホテル並みである。

「さぁ!、早く着替えて夕食にしよう、みんなお腹すかして待ってるぞ。」

....はい。

一階にあるダイニングキッチン前の大きなテーブルの上には、
この日の夕食、エビやカニといった料理が並んで豪勢だ。
それにとてもベトナム料理とはいえない見慣れたお総菜。

肉じゃが、お新香、みそ汁・・・・・
料理好きの工場長が日本料理をここの料理担当のロアンさんに教えてるらしい。

「それでは、新しいベトナムの家族に乾杯―!」

のど越しのいいベトナムビールはお酒のあまり飲めない僕にでも飲みやすかった。

すでに、このとき時計の針は夜の20時をまわっていた.....日本は22時ごろだろう。
2時間の時差がある。

とにかく食事を終えたあと、家族と彼女に無事に着いたことを国際電話で伝えると、
スーツケースを開ける間もなく、今日一日の疲れが睡魔となってやってきた。

それは初めて過ごす異国の夜だった。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ