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笑顔が愛おしくて ~ベトナム恋愛奮闘記~ 作者:KON
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酒と泪と部長と女

.....部長、とっても若い彼女ですよね。

「23歳だよ。・・・」

.....にじゅ~さん!!...ですか!?

ダムセンパークを後にして、部長と二人、
サイゴン市内の日本料理店で夕食をご馳走になっているのだ。

もちろん、部長の前には日本酒、刺身、天ぷら・・・
お客さんも、この市内で働く常連の日本人ばかりだろう。

「日本にいる実の娘と同年齢かな。」

.....はぁ、、?、、失礼ですが、部長はおいくつでしたっけ?


「55になるが、何が問題か?」

.....ちと、間違えれば犯罪ですよ、、、


「でもな、やましいことなんて何もないし、そこに愛なんていうものもないよ。」

.....と、言いますと?


「お互いがボランティアを楽しんでいるんだよ。」

.....ボランティア?


「彼女に服やお金を与える代わりに・・・
私はこうして、ベトナムの休日を楽しませてもらっている。」

................。


「これって悪いことかな?」

......いや、、。


「世間一般からみれば、、日本に奥さんや娘までもいるのに、
ここベトナムで若い女性と、なんて、、不謹慎と思っているんだろうね。
・・そう思われてもしょうがない・・・・・・」

.....別に、そんな風には。


「私は彼女に、実の娘を重ねている。」

.....むすめ?


「日本で、二十歳過ぎた実の娘と父親が、こうして遊べるか?」

................。


「私の前では、笑顔さえ見せなくなった娘に・・・・・」

.....部長、、。
その言葉には、部長の家庭生活を一瞬垣間見たようでもあった。

「ダムセンでの彼女のあの笑顔・・・・見ただろう。」

.....ええ。


「たとえ、その笑顔を少し高いお金で買っていたとしても・・私はそれで満足だよ。」

................。
僕は、部長に何も言えなかった。


「それより、後藤君の方が心配だな?」

.....え?、どして?!?


「だって、私は彼女とお金でつながっているようなものだから、
円だけに、円がきれたら、縁も切れることはたやすいし、お互い未練も何もないと思うんだよ。」

.....そんな。


「でもな、後藤君とトゥイちゃんとの間には、それがないように見える。
あのダムセンでの彼女の笑顔は、屈託なく自然に後藤君の前で表現している本物の笑顔。」

................。


「後藤君がいくら、彼女をお友達だと思っても・・
彼女はそう思ってないんじゃないかな・・・・」

................。


「いつかは日本に戻るんだよ。
あまり深入りすると、彼女、、トゥイちゃんがかわいそうだよ。」

................。
そんなこと考えもしなかった。


「後藤君には、ちゃんと日本に待っている彼女がいるんだろう。」

.....そう、そうだけど。


「私は、関連会社からここに来る前に少し本社で設計をやっていたので、後藤君の彼女のことは、
ちょっとは知っているつもりだよ。面倒見がよくて、総務の仕事をよくやってくれていたし・・・・・
そして、トゥイちゃんのこともね、お互いがとてもいい子だよね。天秤にかけるようなことだけはしないでくれよね。」

.....。


「どうした、急に黙り込んでしまって・・・ほら、、、まぁ、、飲め!!」

ぼくは、この時初めて日本酒の味を覚えた・・・・・

そして・・・・・・
来週には、半年ぶりに日本へ一時帰国(10日間)するのであった。

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