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笑顔が愛おしくて ~ベトナム恋愛奮闘記~ 作者:KON
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君に贈るウルルン体験 ~ありがとう~

「サイコーに気持ちよかった!・・めちゃ、感動~!」

日本からきたその娘が、
トゥイのバイクの後部座席から降りて気持ちよさそうに声を上げた。

なんだか、僕もうれしくなった。
僕も初めてトゥイのバイクの後ろに乗ったとき・・・感動したっけ。

それは、コンチネンタルホテルから15分のドライブだった。

トゥイが案内して行き着いた場所は・・・

.....どうやら学校みたいだね。

「彼女が、My school って言っていたわよ。」

トゥイが通っている学校・・・・・・
もちろん、本日は日曜日なので休校だ。

当のトゥイはというと、正面入り口の守衛さんらしき人と話をしている。

「Mr,Gotou!」
トゥイが学校の中から呼んでいた。

「彼女が呼んでるんじゃないの?」

.....中に入ろうってことだよね。

正門前の小さな小屋には二人の守衛さんらしき人が、
不思議そうに僕たちを見ていた。

誰もいない学校。

閑散としていて・・どこが寂しげな校舎・・
ただ、外からのバイクのクラクションがこの校舎に響きわたっていた。

正門を抜けてすぐに、大きな木造の平屋が目に入る。

「ねぇ~ちょと、ちょと・・・覗いてみてよ・・・」

その平屋の窓から覗く光景は、日本の体育館に似たものがあった。

.....ん?

「とても大きなピアノが舞台の中央あるでしょ、その周りのきれいな飾りつけ・・みて・・きれい・・」

.....ほんとだ。

「何か合唱コンクールみたいなことでもやるのかしら~」

その平屋を囲むように木造二階建ての校舎が目に飛び込んでくる。
そして、いくつもの教室の入り口前には大きな掲示板・・・・・

トゥイは先に、一階奥の教室の前で、僕たちを呼んでいた。

「あそこが、彼女の教室なのかしら・・・・・」

その教室の掲示板の前にも、いくつもの写真が貼られていた。

「ねぇ、これって体育祭の写真じゃないの?」

.....そうみたいだね。


「ふ~ん、日本の学校と変わらないんだぁ~・・・彼女はこの中に写っているのかしら?」

......どうなんだろうね?
僕はトゥイに尋ねてみた。


「Since I am not beautiful, I am not reflected. 」

.....きれいじゃないから写ってないんだって。

「え~私がカメラマンだったら絶対、レンズ向けちゃうんだけどなぁ~」

同感である。


「ねぇ、そういえば、ベトナムの女の子の制服って、白いアオザイなんでしょ。」

.....そうだよ、でもね、彼女のとこは週の始まりの月曜日だけなんだよ。


「そうなんだ、でも私、記念にこの場所で、真っ白なアオザイを着て写真を撮りたかったなぁ~」

...................。


「今、想像したでしょ・・・・・」

.....えっ。


「似合わないと思ってる・・・・・」

.....そ、そんなこと。

「あたり!」

トゥイは僕たちのやり取りに、意味も分からず笑っていた。

誰もいない校舎・・・・かすかなクラクションと彼女たちの笑い声だけが響いていた。

それは、しばらく日本で忘れかけていた
心の奥からの笑みだったのかもしれない。


学校を後にして、
僕たちはトゥイのお姉さんが経営するレストランで軽く食事を済ませた。

「え~もう、こんな時間・・・・・」

そう、楽しい時間は、あっという間に過ぎ去るものである。

.....飛行機、何時の便?


「確か、9時に空港には行ってないと、、なんで?」

.....寮が空港に近いから、行ってもいいよ。


「彼女は・・・来てくれるかしら?」

僕はトゥイに空港まで見送りに来るかを聞いてみた。

「There is study. ・・・・・」

「勉強・・えらいんだぁ~・・やっぱ、ベトナムの人ってがんばってる・・・」

ホーチミンの活気は、こんなとこから来ているのかもしれないと思ったに違いない。


夜、9時・・・タン・ソン・ニャット空港前。

いくつものバスが、観光客を空港へと運んでくる。
みんな、たくさんのお土産を抱えて空港へと入る。

僕とトゥイは、美香さんが乗ってくるバスを空港で待っていた。

「that bus ・・・her ・・has it ridden?」

多分あのバスじゃないかな?

そう、僕の横にはトゥイが来ているのである。

「あっ!」

バスから降りてくる美香さんが僕たちに築くと・・・・・


「あれ、トゥイちゃん!・・・・・来てくれたんだ。」

すると、トゥイは、きれいな包装紙に包んだものを美香さんへ恥かしそうに渡した。


「えっ、・・・これ、わたしに?」

「 present from me.・・・・・」

.....お姉さんのレストランに置いてあった刺繍のバック、欲しそうに眺めてたよね。


「そ、そう、だけど、ほんとに・・・もらっていいの?」

.....美香さんが、大事なお友達だからだって。


「ありがとう!・・・・・カム、オン・・・・・」


トゥイは最高の笑顔で答えた。
このとき美香さんの目が少し、潤んでいたように思えた。

「Se gap lai・・・・・・・」(またお会いしましょう)

一週間後、寮に美香さんから横浜の風景の写真が写った絵葉書が届いた。


無事に帰国しました。
ベトナムでは何時間しか行動できませんでしたが、
のんびりとした時を過ごせ、とてもよい思い出となりました。
私は片言の英語しかできず、損をした気分になったので、
近所の公民館で実施している
英会話講座に申し込みました。
私が次にベトナムへ行く日よりも、後藤さんが帰国するほうが早いかな?
また、ぜひ遊びに行きたいと思ってます。
その際は、もっとたくさんの素敵なベトナムを紹介してくださいね。

PS. かわいいトゥイちゃんによろしくお伝えください。
           美香

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