学校の帰り久々に蘭に電話をいれた。
喜ぶ蘭の声を聞きたくて。
電話を入れたはずだった。
“新一なんてきらい”
電話の内容は俺の誕生日。会いたいと会えないの口論になりアイツから電話を切った。
俺は受話器をおいて公衆電話のボックスを出で走る。
目的地は探偵事務所。新一で出来ねぇことを“コナン”としてやろうと思った。
コナンなら素直になれるから……
だから駆け足で帰った。
事務所のドアの前で息を整えて事務所に入ろうとした時もっとも聞きたくなかった声を聞いた。
ー蘭のすすり泣く声ー
泣かせたことに罪悪感が残る……俺の手に力が入る。
思いきってドアを開けた。
「もぅ……私のそばから居なくならないで」
蘭の声と共に俺を抱き締めてきた。いつもの俺なら顔は真っ赤なはずなのにそれが出来なかった。
「ごめん」
謝るしかなかった。蘭の言いたいことが手にとるようにわかった。だから素直になれた。本来の声じゃないけど俺の素の声て蘭に伝えたい。謝罪の言葉。
嫌われても良かった。俺はそれだけ蘭を苦しめたのだから
「ごめん……蘭。俺さ……蘭を苦しめることしかできねぇよな」
一人で悩ませて苦しめてどおしょうもねぇよな。
「違うよ……。苦しめてるわけじゃないよ。私が勝手に悩んでるだけ。ごめんね。私ね新一のこときらいじゃないよ」
蘭の言葉の力は俺の心を晴らしてくれる。蘭の言葉は俺の麻薬なのかもな。
「ありがとな。俺の特等席はお前の隣だから」
俺の伝えたいこと、今はコナンとしてじゃなきゃいえねぇけど、元に戻ったときもう一度伝えるよ。それまで待ってろよな。次目ぇ覚ますとき新一はいねぇから……
ごめんな蘭
おやすみ蘭。
「蘭ねぇちゃん!ソファーで寝てたら風邪ひくよ!」
今はコナンとして笑顔でいてやっから!その日がくるまで
「ごめんね。今から晩御飯つくるから」
「うん」
やっぱお前は笑顔が一番似合うぜ。蘭!
2008年4月30日 |