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レンズの向こう側

作者:春日陽一
誰かが泣いている

うんと遠いどこかで レンズ越しの声が聞こえる

第三者の客観的な思い
事実と入り混じって うるさくてよく聞こえない

第三者のありきたりな同情
関係ないと思うなら 出しゃばるなよ耳障りなノイジー


そう思う私も第三者
きっと勝手に決め付けて きっと勝手に同情している


一人映る レンズの裏側
もっとたくさんの大きな悲しみ 潜むことなく溢れ出ているはず



誰かが勝手に悲しみに価値を付けた
悲しみを選別し、悲しみを選りすぐった
選ばれた悲しみは ただただ一時的な涙を受け取る
選ばれなかった悲しみは 消えることなくどんどん膨らむまま


悲しみに 差別をつくるな
少し、後ろを振り返ってみろ
笑顔はなくとも、喜びはなくとも
誰かが必死に生きている 誰かが必死に息している



あなただけじゃない
   あの人だけでもない



誰かが前を見ている

うんと遠いどこかで 明日に目を向ける者がいる

うんと遠いどこかを 助けようとしている者もいる

あの子が泣いていたのなら 私は笑って手を差し伸べよう
どこかでみんなが泣いている 私たちは優しく手を差し伸べよう

一緒に泣いているだけじゃ 何も始まらない
同情と悲しみの渦は一緒に見えて 同じじゃないんだ




重い、重い涙を
一人で支えきれないほどの涙を 誰かが落としたのなら
そっと拭ってあげて 優しく笑いかけて
温かいその手で ギュッと抱きしめてあげようよ――――





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