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妖魔紀伝
作:ZEXEED



第2話 突然の悲劇


車は止まった…いや、止まっていたのに剣妖がきずいていなかっただけのようだ。
ついさっきまではかすかに聞こえていた剣斬とジョーカーの声も一切聞こえなくなってしまった。
「(マジでここ何処だ…)」
さすがに剣妖も気になったので、車から降りた。
辺りは木ばかりで周りには人の気配も無かった。
しかし剣妖はてきとうに先へと進んだ。頼りになるのは自らの勘だけだと考えたらしい。
意外にも勘は見事に的中した。すぐ近くで金属音のような音が聞こえたからだ。
彼は音のあった場所へ向かって走った。すると人影のようなものが見えた。
「父さ……!?」
剣妖は一瞬何が起こっているのかわからなくなった。すぐさま彼は近くにあった大木の後ろに身を潜めた。
「(な…なんだ今の…?)」
剣妖は再びその大木の陰からのぞいてみた。
そこには右手に刀を持った剣斬と両手に銃を持ったジョーカー…
そして得体も知れない長い牙の生えた二本足で立っている狼のようなヤツ・・が十数体…
「くそっ…今までの奴らよりは遥かに力がありやがる…」
「(なに言ってんだ父さん!?今までの奴って…??)」
そんな中一体の謎の生物が剣斬に向かって襲い掛かってきた。
剣斬はそいつを持っていた刀で斬った。
「まとめて切る!」
「援護します、剣斬さん」
剣妖はそれを見ているだけだった。体が動かない、頭の中は真っ白になっている。剣斬とジョーカーは周りのヤツらを次々に倒していった。あっという間に周りの敵は全滅した。
急に剣妖の足もとがくらついて木の前へと出てしまった。しかし、剣妖は何が起きているのかすら分かっていない。
「剣よ……!」
剣斬は剣妖に…そしてその背後の謎の生物にも気がついた。
彼は剣妖に向かって走り出した。謎の生物も爪で襲い掛かろうとする。
ズグシャッッ………!!!その音の後剣妖の前には謎の生物を刀で切ったが爪に引き裂かれ血が出て倒れこんだ剣斬がいた。
「……ハッ………と…父さん…!!?」
剣妖は意識が戻った。しかし既に遅かった…
彼の足元には倒れこんだ父親と引き裂かれて真っ二つになった謎の生物と赤黒く染まった刀があるだけだった。
「父さぁぁぁぁぁぁん!!!!!」












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